ミニマリストのおしゃれな服をファッションブロガー夫婦が解説

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「スタイリングというより、ライフプランコンサルティングというニュアンスのほうが近いような、服の方向性を通して、人生の方向性の気づきを得ました。」

羊飼い スモッグ

ファッションスタイリスト・鶴田ジュンコです。

お客さまから素敵なご感想を頂戴いたしましたのでご紹介させてください。
最近カウンセリングをしながらわたくしの中でも考えがまとまってきていたのですが、お客さまが具体的に言葉で示してくださったのでそちらをご紹介しながら、改めてファッションは人生ということについて、わたくしの根本的な考えをお伝えしたいと思います。

 

お客さまから長文のご感想

モードスタイル研究所
鶴田 淳子 様

診断カルテを受け取りましたので、お礼のご連絡です。

ううっ涙が・・・。自然と涙が出る。子どもの時から積み残した心のモヤモヤが洗濯されました。服を着る相談なのに、服を剥かれた気持ちです(笑)。伝えていない過去を見透かされ、驚きました。カウンセリングでは、冗長、優先度が低い、無関係と判断して、伏せたり削ったりして「隠した情報」が、診断カルテの結論部でまさに「個性として晒されて」いたのですから。

ご指摘のとおり、地元や家族は好きですが、若い時は煩わしく窮屈で、カナダの大学で政治経済学を1年履修し、大学卒業後は都心区の区役所でアーティスト職の公的支援に6年従事しました。離職後、今のバイトを紹介してくれた知人マネージャーは、留学時代の帰国子女です。

過去は個性になるんですね。

家族を大事にするあまり、親からは可愛い子どもでいて欲しい、主人からは飾らない妻でいて欲しいという要求を呑んできました。現状のコンサバやカジュアルな装いに反映していました。

現状見せたい姿は装いに現れるんですね。

家族の知らない私の世界をもちたい、夫には分からないつかみどころのない部分が欲しい、という裏の隠れた欲求を見事に暴き、装いで表現して頂きました。幸せです。本当にありがとうございます。未来の自分のイメージが湧きました。攻めても、高級感があり、ライフスタイルにも合ってますね。ひとりでは思い切れませんでしたし、思い至りませんでした。攻める装いは、暮らしが確立してきた今の年齢だからこそ、浮き足立たず、奇抜にならず、コスプレにならず成立しますね

自由でいい、というのは、パーソナルカラー、骨格診断、TPO、社会的な役割等を踏まえた枠の中での自由と解釈しました。決まりごとや理論という制約のもとの自由の先が、洗練ですよね。苦しくて楽しくて終わりのない、大人の遊びです。

実は、カウンセリングシートの記入と自撮りを通して、自己解決していました。カッチリする時は黒のセットアップ、動く時はアスレジャーの2パターンで、好きな小物で個性を出せばいいんだ、と。表参道の事務所にアスレジャー風で通い始めたり、自分ならもっとメンズっぽくても映えるなとショートヘアにしたり。答え合わせの気持ちで待っていたところ、予想の斜め上のご提案で、スタイリングというより、ライフプランコンサルティングというニュアンスのほうが近いような、服の方向性を通して、人生の方向性の気づきを得ました

理想の装いは、特にないけど敢えて挙げましたが、そのファッションが歴史の流れや若者の反抗心から生まれたという解説に、「だから私は数あるファッションの中でも特にこの装いに惹かれたのかー」と面白くてタメになり、腹落ちして、掴みから食いついてしまいました。

診断カルテが、パーソナルカラーに触れていない点が潔くて好きです。趣味で絵を描いたり花を飾るので、色彩検定本や画集を資料として所有していますが、色彩の話は始めるとキリがなく、余計なものは削ぎ落としたい欲求とはトレードオフで困っていました。診断カルテの写真は白、黒、ベージュだけですが、寂しくなく、洗練されて素敵でした。いわゆる老け見えカラーですが、エイジングを誤魔化さないぞという鶴田さんのストイックさを裏に感じました。パーソナルカラーに怯える事なく、ぜひ私も見習います。

仕事柄、契約金額一千万円のコンサル料の提案書や大手企業様の企画書を何件か見てきましたが、そのレベルの尖った切り口と相手に合わせたラブレターになっていて、読み進めてゾクゾクしました。ゼロから生み出すって、すごくお辛いと思います。構成も内容もとても濃い情報量で、本当、心の滋養になりました。こんなに短い時間で端的にぎゅっと纏めるのは、とてもエネルギーが必要だったと思います。

とても刺さりました。このお仕事を引き受けてくださって、ありがとうございます。引き続きよろしくお願いします。

長くてすみません、取り急ぎお礼でした。本当本当、ありがとうございます。

 

 

ファッションの思想を持つ

Kさまのご感想にありました、

攻める装いは、暮らしが確立してきた今の年齢だからこそ、浮き足立たず、奇抜にならず、コスプレにならず成立しますね。

そうですよね。
見識が広がった大人や知性のある人がするファッションなら、周りの人からみてたとえ奇抜だとしても、受け入れてもらえるというものです。

 

人がコスプレになるってこういうことです。

  • 例えばノースリーブのデニムジャケットを着て、『すぎちゃんみたい』と言われたり、
  • 白シャツ&白デニムを着て、『ノンスタイルみたい』と言われる。

つまり、誰かから見て『〇〇みたい』といわれてしまうと、コスプレになってしまうということ。軍服を着て本業のように見せてしまうのもコスプレです。本業の人(軍人)が軍服を着て仕事をしていればいいのですが。

コスプレがなぜだめなのか?それは、オシャレの前に、〇〇みたい。になってしまうから。おしゃれの評価を得る以前の問題で、〇〇みたい。で終わってしまうからだめなんですね。

自分が何者か分かっている人はそういうファッションはしないと思います。つまり自分がどんなファッションをしたいのか、方向性を決めるのは大事なことで、そのためには自分の中にある生き方や価値観を知ることが大切です。

 

 

ファッションの歴史

ファッションが歴史の流れや若者の反抗心から生まれたという解説に、「だから私は数あるファッションの中でも特にこの装いに惹かれたのかー」と面白くてタメになり、腹落ちして、掴みから食いついてしまいました。

思想は装いにあらわれるものです。自分は社会に対して順応主義なのか、反骨心なのか、それとも非順応主義なのか?といったことでも違ってきます。

大勢順応主義とは

例えばわたくしは順応主義ではないと思います。骨格診断に対して物を申したのは骨格診断士の中で最初だったでしょうし、骨格診断という枠に取らわれて行うカウンセリング(コンサルティング)に限界も感じていました。

これって違うよね?おかしくない?という順応しない精神(非順応主義的、個の自分)が、わたくしの生き方にもつながっています。

 

ファッションの歴史をたどってみます。

わたくしが提唱する、『ファッションは生きざまである、装いはその人となりがあわられている』という思想は、この考え方がすべての源になっています。

 

18世紀ごろになると、服を見ればその人が何の職業なのかわかるようになります。例えば羊飼いが着たスモッグフロックや法律家が被るかつらなどがいい例です。身につけるものではっきりと職業が示されています。

スモッグ

羊飼い スモッグ

https://thefifthstreetmarket.com/?pid=141542210

ヨーロッパ各地の農場労働者や羊飼いが着ていたスモックフロックは、保温とよごれを防ぐため服の上から重ねて着ていました。

 

★法律家が被るカツラ

法律家 かつら

http://komazawalegal.org/?page_id=273

制服を見ればどの会社に所属しているか経歴がはっきりわかった時代があったのですが、その後社会の規範が劇的に変わり特別な規定もなく自由になっていきます。ビジネスマンが開襟シャツやショートパンツで街を歩くようになったり、医者が白衣を着なくなったり・・・

 

そしてかつては作業着だった多くのアイテム(ワークブーツなど)がどんどんファッションの世界に浸透してきます。例えば作業着だったジーンズが街着として昇格していく社会現象がその代表的な例です。

ジーンズ 歴史

ONE HUNDRED YEARS OF MENSWEAR P52より引用

ジーンズはそもそも、1910年代の金鉱の発掘者の作業着でした。そしてのちの1920年代~ニューヨークのビル建設者の作業着になり、1950年代に若者がファッションに取り入れていったという流れがあります。そして20世紀後半、世界中にジーンズが流行しデザイナーズブランドでも紹介されるようになっていきました。

※このあたりはわたくしも所有するメンズウェア100年史という本に詳しく載っています。

 

こういった歴史を学ぶとファッションの原点(歴史)は、作業着や制服、サブカルチャー、ミュージシャン、スポーツウエアなどといったものから誕生し、これらがミックスされたり形を変えながら派生していくのだということが分かります。

つまるところファッションは、「身分(立場)」や「TPO」をあらわすものなのです。

 

 

社会的立場とファッション

わたくしたちがファッションを考えるうえで必要な2つの側面

  1. 職業や権力、権威、社会的立場といった「身分(立場)」をあらわす
  2. 作業(労働)をする、スポーツをするといった「TPO」をあらわす 

 

1.「身分(立場)」について。
どのように捉えるかも大事なのですが・・・わたくしが考えるのは、単なる権力や職業として捉えるのではなく、どういった社会的立場や考え方を取るかー、ということです。例えば〇〇という職業だからこういう格好はできない。母親だからこうあるべき。これでは自分を抑圧することになります。

そういった社会が作り出す常識にとらわれないで生きるということを選択する。これもある種の立場の取り方です。

ちなみに立場についての考え方に感銘を受けた方がおります。東大の教授にして女性装をしておられる、安冨歩氏です。男性に生まれてエリートとして育てられた安冨氏が、心に背負ったものから脱却し本来の自分の姿を生きる、その模範となる立場を取られていることに敬意を表します。

安冨歩さんのおすすめの記事があるので、ご紹介しておきますね。

 

 

わたくしのファッションの思想の「原点」

スタイリングというより、ライフプランコンサルティングというニュアンスのほうが近いような、服の方向性を通して、人生の方向性の気づきを得ました

わたくしがカウンセリングを行ううえで必ずお伺いする、ライフスタイル。

「職業」と「趣味」といったライフスタイルから、どんなお仕事でどんな服装規定があって(もしくは自由で)、ご趣味にスポーツをされているとか、芸術鑑賞が好きとか、読書が好きといったことが分かってきます。

このライフスタイルをお伺いすることで、先ほどの①「身分(立場)」② 「TPO」を把握するきっかけになります。

そして①と②にプラスしなくてはならないのが生き方である「人生観」です。(例えば家族を大切にするとか、ミニマリストとしてシンプルに生きたいとか、安富さんのようにありのままの姿で生きるといったこと)

あなたの考え方・人生観が含まれてはじめて、ファッションの思想が出来上がっていきます。

 

ファッションの歴史を紐解いたことから分かる、「身分」、「TPO」、そして自分の中にある「人生観」。

これを把握してはじめて自分らしいファッションが完成すると思っています。

わたくしがファッションは生きざまだという考え方は、こういったことが「原点」です。

ファッションについての言動はすべて、この考え方をもとに行っています。

 

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