現役ショップスタッフの鶴田です。年間15着で生活しているミニマリストでもあります。
「ミニマリストの服ってシンプルな方が良いよね?服を減らしたいんだけど、シンプルな服の方が合わせやすそう。でもシンプルな服ばっかりだと飽きちゃいそうだから、シンプル過ぎないけど合わせやすい服の揃え方が知りたい」
そんな疑問に答えます。
- ミニマリストでもシンプルすぎる服装はしないほうが良い理由
- シンプル過ぎないでも合わせやすいコーディネート方法
- シンプル過ぎなくて飽きにくい服の揃え方
年間15着で服をやり繰りする現役ショップスタッフが解説するミニマリストが地味ファッションを脱却する方法の解説です。
ミニマリストの服はシンプルすぎるとイマイチな理由【装飾性を足そう】
ミニマリストの服はシンプルすぎると、悪くはないんですが、オシャレ度としては少し物足りません。
それはシンプルすぎる着こなしはトレンド的に少し古いから。
シンプルすぎるとダサい、というわけではないのですが、トレンド的に少し寂しく見えて、「おしゃれ」と評価されにくくなってしまいます。
5年ほど前までトレンドだったのが、「ノームコア」と呼ばれるトレンド。
ものすご~く簡単に説明すると、「シンプルな服って超かっこいいよね」というトレンドがノームコアですね。
画像はノームコアトレンドの後期。イタリアのラグジュアリーブランド「グッチ」の2015年春夏コレクションの画像です。

シンプルでしょ?これが当時は最高におしゃれだったのです。
でもトレンドは必ず飽きられるもの。そして真逆の物が次のトレンドになるのです。
つまりシンプル過ぎないちょっと装飾的なファッションがトレンドとなってきます。
今度の画像は同じグッチでもノームコアの終焉そして装飾的ファッションのトレンドの幕開けとなった2016年の春夏コレクション。

デザイナーが変わったというのもありますが、わずか1年、同じ春夏コレクションなのにテイストが全く違うのが理解できるはず。
2015年当時グッチって「トレンドに対する影響力」的には若干の低迷期。
その中で、いち早く時代の流れを察知して装飾性のあるスタイルに舵を切ったことでラグジュアリーブランドの中でもトップに躍り出ました。
「高級ブランドの話をされても…。それってすごくオシャレな人たちだけの話でしょ?」
トレンドとは「ファッションに興味が強い層」から「ファッションに興味が弱い・興味がない層」にシャワーのように上から下に降りてくるものなのです。

2020年の現在、「装飾性のトレンド」はオシャレに興味のない人も立ち入るユニクロにまで降りてきてますよ、という話。
ユニクロでも「シンプル」というよりは、色合いやシルエットがシンプル過ぎない装飾的・デコラクティブなスタイルがプッシュされています。

ユニクロでもトレンドを抑えて、「シンプル過ぎる服からの脱却」をしている今。
ミニマリストとはいえ、シンプルすぎる服はトレンド的にはイマイチ。悪くはないのですが、「おしゃれ」と評価されにくいのです。
ミニマリストの服は+1アクセントが合わせやすくてオシャレ

シンプルな服に1か所だけアクセントを入れるのがミニマリストにおすすめのオシャレです。とりわけオシャレ初心者にはおすすめ。
ベースとなる着こなしがシンプルだから着回しが効く。
1か所アクセントを入れるだけで寂しさを払拭出来、トレンドを押さえた着こなしになるからです。
例えばこちら。
ジャケットもパンツも靴も黒の無地。
至ってシンプルですが、インナーに1着だけ強めのストライプを入れてアクセントを入れています。
地味には見えないでしょ?
上の着こなしに使ったシンプルなパンツを使って、もう一つ例を挙げると、こんな感じ。
インナーもパンツも黒無地で足元もシンプルな白のスニーカー。
アウターだけアクセントになるレンガ色のブルゾンで地味さを払拭しています。
「アクセントになる服って具体的にどんなの?」
そんな方に向けてシンプルな服とアクセントになる服の特徴をまとめました。
- 色は白・黒・灰色・濃紺
- デザインはシンプル
- シルエットは細身
- 素材は均一な表情
- 柄は無地
- 色は白・黒・濃紺・グレー以外
- 柄・プリント物
- 装飾的なデザイン
- ムラがある生地感
- シルエットはゆったり
全部の条件を押さえた服を見つけるのも大変なので、色と素材の条件を押さえるだけでもオッケーですね。
ちなみに「素材」について補足すると、デニムに例えると、こんな感じの素材が「均一」。

で、ムラがあるのがこっち。

先ほどの画像と比べて、色が薄い部分と濃い部分があって表情にムラがあることがわかりますね。
こっちの方が着こなしのアクセントになる素材です。
ニットに例えると、この着こなしで使っているインナーのニットは素材の表情が均一でシンプル。
こっちの着こなしで使っているニットは素材にムラがあるのでアクセントですね。
「シンプルな服」と「アクセントになる服」の条件を抑えて、コーデはシンプル+1アクセントにしましょう。
ミニマリストの服はシンプル8割・アクセント2割で揃えるのが〇

ミニマリストは手持ちの服の割合をシンプルな服8割:アクセントになる服2割の割合にすると良いでしょう。
これ位の割合にすると、ある程度ランダムに組み合わせてもベーシック+1アクセントのコーデが出来上がるからです。
私の持っている服は全部で15着。
その中でアクセントの役割を果たすアイテムは
- レンガ色のブルゾン
- 強めのストライプのシャツ
- 2色の糸がミックスされたニット
の3着。
ちなみに靴は4足持っていて、アクセントになるのは「白と黒のコンビ配色の革靴」の1足。
15着の内3着がアクセントになる服だから、3÷15でちょうど2割。
さらに5足の内1足がアクセントになる靴だから、1÷5でこれも約2割。
私のインスタを見てもらえれば分かりますが、アクセントになる3着と1足は結構な頻度で登場して、着こなしの地味さを払拭してくれています。
これ別に狙っているわけでなく、洗濯のローテの兼ね合いとか、TPOとか気温に応じて服を着たら、たまたまそうなっただけ。
「なんで2割なの?もっと少なくても、多くてもいけないの?」
これが1割くらいの比率になってしまうと、洗濯中でまだ乾いてないとか、気温とかTPOの兼ね合いで、アクセントにある服を着ることが出来ず、日によって地味になってしまうことが多くなります。
増やす分には4割弱くらいまでなら、なんとかなりますが増やしすぎるとアクセント系のアイテムを多用した着こなしになりやすい。
つまり合わせにくくなってしまったり、アクセントを通り越して派手になってしまう。

「ある程度ランダム」でシンプル+1アクセントの着こなしに出来るのは、シンプル8割:アクセント2割のバランスですね。
- シンプルすぎる服はトレンド的にイマイチ。着こなしに一つだけアクセント入れよう
- ミニマリストはシンプルな服8割・アクセントになる服を2割の割合で揃えよう
「そもそもクローゼット全体だと何着くらい揃えればいいの?」という方はこちらの記事もどうぞ。

今回はここまで。最後まで読んでくださりありがとうございます。

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