ファッションスタイリスト・鶴田ジュンコです。
お金や時間にとらわれず無駄を省いた結果、ミニマリストになったスタイリストです。
元ショップ店員17年超、骨格診断&パーソナルカラー診断士とパーソナルスタイリストのスキルを活かし、現在は個人向けファッションカウンセリングとブログの執筆活動をしています。
この記事はミニマリストの服の色についてです。
ミニマリストは時間とお金の無駄を嫌います。
ミニマリストの服はコーディネートに時間がかからない。そして春夏秋冬問わずに着られて、あらゆるシチュエーションにも対応できるコスパの良い服が必要です。
ミニマリストの服って何色が良いのかな?
コーディネートの配色はどうすればいいの?
ミニマリストの服の色が地味にならないようにするには?
こんな疑問にお答えします。
ミニマリストの服の色は「ベーシックカラー」がおすすめの理由

少ない数で着まわしをするミニマリストの服は、「ベーシックカラー」が基本。
モノトーンを軸としたベーシックカラーは、時間の短縮とコスパ最強の服なのです。
「ベーシックカラー」が基本の理由
- コーディネートに時間がかからないから
- 季節を問わず年間通して着られるから
- TPOが兼用できるから
順番に説明します。
理由①ベーシックな色はコーディネートに時間がかからない
「ベーシックな色」とは合わせやすい、黒、白、グレー、ネイビー、ベージュといった色。
インテリアでもベースカラー+アクセントカラーという手法がありますが、ファッションにおいてもこれは同じです。
心地よくコーデをまとめるためには統一感が必要なので、「ベーシックカラー」を軸にすることで統一感がうまれます。
また黒、白、グレー、ネイビー、ベージュといった色同士は、どの組み合わせにしてもうまくいきます。
よって何色と何色を組み合わせたらいいのかわからない、、といった配色が苦手な人でも失敗がありません。
もし「ベーシックカラー」だけではつまらない!赤やピンクも取り入れたい!という方がいれば、1~2割程度、アクセントカラーとして色を増やしてもいいですね。
ちなみにアクセントカラーは小物で取り入れるのがおすすめ。失敗がないうえに色の面積も自然と小さくなるので、センス良く色物を取り入れることができます。
ベーシックカラー+アクセントカラー(1~2割)という方法なら、整った中にも抑揚や個性を感じさせるおしゃれが可能です。
ミニマリストは時間を大切にします。配色の簡単な「ベーシックカラー」は時間がかからないからおすすめです。
理由②ベーシックな色は季節を問わない
感覚や程度の差はありますが、パステルカラーは春のイメージ、キャメルカラーは秋のイメージといった季節を連想させます。
すると季節が変わると着にくくなります。
例えば夏しか着られない服と、年間通して着られる服、どちらがコスパがいいかは一目瞭然。ミニマリスト的には「コスパの良い服」を選びたいですよね。
とはいえ、季節感も取り入れたい!という方は、バックや小物といった洋服以外で季節の素材や色を楽しむとよいでしょう。
例えば夏の季節感は、麻やガーゼといった清涼感のある素材をストールで取り入れたり、かごのバックを持つなど、、小物で季節を楽しむことも可能です。
とにかく年間通して着られるコスパの良い色は、季節感の感じない「ベーシックカラー」がおすすめです。
理由③ベーシックな色はTPOが兼用できる
TPOって何?という方のために、TPOについてを簡単にメモします。
TPOとは?
- 仕事または休日といったオンオフ
- さらにオフならご近所(ワンマイル)または遠出
- さらに遠出ならアウトドアまたは都会
- さらに都会ならショッピング&ランチまたは美術館&ディナー
いつどこで誰と何のために出かけるか?といった、シチュエーションを考えること。
おしゃれはシチュエーション(TPO)にあった服装を選ぶことが先決です。とはいえTPOごとに服を買っていては服の数が増えるしお金もかかります。
TPOごとの服はその時しか着られないので、コスパが悪すぎます。
そこであらゆるTPOに対応するために、「兼用できる服」が必要になります。それには「ベーシックカラー」が必須なのです。
その理由をご説明します。
服装マナーが厳しいTPOは「黒・グレー・ネイビー」が基本だから
例えば仕事のスーツやフォーマルシーンといったかしこまった席では、黒を中心にグレーやネイビーといった色が主軸ですよね。



フォーマルウェアが必要な場面では、服装マナーが重んじられます。
とくに弔事といった厳粛な場面は、黒一択が基本のマナーです。
また結婚式、入学・卒業式といったお祝いごとや、会社の面接、目上の人との会食などにおいては、黒を中心にグレーやネイビーといった色が失礼にあたりません。(+αの色としてベージュや白も可)
つまり厳粛な場面では、黒、ネイビー、グレーといった色がマナーの基本。よってこういった色をベースにしておくことで、普段着からよそ行きまであらゆるTPOに兼用ができます。
さらにこんな経験はありませんか?
学校関係の集まりやちょっとした面接など、そこまできちんとしすぎる必要はないけどきれいめな服が必要なとき。
普段からジーパンばかり履いていると、少々かしこまった服って悩みますよね。
黒、グレー、ネイビーはフォーマルウエアのイメージがあるので、それだけできちんと見せてくれる大変便利な色なのです。
ここでわたしの例をご紹介します。
わたしは年間通して黒のワンピースをメインに着ています。
黒のワンピースで、保育園や習い事の送迎といった「①ワンマイルウェア(ご近所着)」と、小学校のPTA関係の集まりや都内の美容院、夫とショッピングなど「②少々かしこまったお出かけ」へ出かけます。
これがTPOの兼用です。「②少々かしこまったお出かけ」の基準に合わせているので、生活で着るものに悩むことなく兼用しています。
なので黒のワンピースがあれば困りません。
ちなみに弔事(お葬式・法事)用のスーツは、紳士服の〇〇といったところで6年前に購入したものを1着持っています。
こういったスーツは流行りものではないので、1着あれば体形が変わらない限り10年は着られるでしょう。
結婚式もほとんど呼ばれなくなりましたので、よほどのことがなければこの先検討することはありません。
入学・卒業式については子供がまだ小さいので数年間隔で訪れますが、訪れたらその時の気分にあったスタイルを検討すればOK。
さらにこれについても「②少々かしこまったお出かけ」と兼用にすることで、無駄にならないように気をつけます。
- ベーシックカラーはコーディネートが楽なので、時間がかからない。
- 季節も問わないので、年間通して回数が多く着られてコスパ良し。
- TPOの兼用がしやすく、少ない数で着まわしができてコスパ良し。
ミニマリストの服の配色は「モノトーン」+1色

ミニマリストは時間とお金を無駄にしたくない。
ベーシックカラーは時間をかけずにコーデがきまります。
ここではベーシックカラーの配色方法について簡単なコツをお伝えします。
ミニマリストの服の配色は、「モノトーン」+1色。
たったのこれだけです。
先日のツイートです。
ミニマリストの服の色
モノトーン(黒、白、グレー)➕ベージュまたはネイビーがおすすめ。
➕ベージュがおすすめタイプ
高明度、低彩度、イエローベースが得意➕ネイビーがおすすめタイプ
低明度、高彩度寄り、ブルーベースが得意— 鶴田ジュンコ@ファッションは生きざま (@J_TSURUTA) April 11, 2020
「モノトーン」+1色には、2パターンおすすめがあります。
バターン①「モノトーン+ベージュ」の配色例とパーソナルカラーのおすすめタイプ
まずは「モノトーン+ベージュ」の組み合わせです。
ベージュといった淡い色はニュアンスカラーといって、モノトーンのくっきりしたコントラストをうまく調和し、ソフトでエレガントな印象にすることができます。
例えばこんなお悩みがある方は、+ベージュをお試しください。
- 黒は暗い印象になってしまう
- とはいえグレーと白だけでは、色味が少なくて寂しい印象になる
- 黒×白といった明度の違いがあるコントラストが強く感じる
- とにかくモノトーンだけではなにか物足りない
パーソナルカラー的に簡潔にまとめると以下のようになります。
モノトーン+ベージュがおすすめなタイプ
- 明るい色が得意な人
- 低彩度(淡い色)が得意な人
- イエローベースが得意な人
ただし、ベージュにも黄みが強い色やピンクベージュのように赤みの強い色があります。
または、グレーに近いベージュやにごり毛の少ないクリアなベージュもあります。
ベージュはさまざまなニュアンスがあり、さらに人それぞれに得意な色味は違いますので、いろいろ試すことが必要です。
ちなみにわたしのクローゼットは、モノトーン(ほぼ黒)+ベージュのクローゼットです。

わたしの基本のコーデ
- 黒ワンピース
- トップス黒×ボトムス黒
- トップス黒×ボトムスグレージュ(グレーのようなベージュ)
- トップス黒×ボトムスベージュ
- トップス白×ボトムス黒(打合せや学校関係など明るめの印象にしたいとき)
さらに春や秋なら上記コーデに、ベージュのロングカーディガンを羽織るだけ
続いて配色例を画像でご紹介します。
まずは超ベーシックなトレンチコート。

モノトーンの服のコーデにただ羽織るだけ、簡単。
次にジャケット。

カーディガン。

どれも羽織るだけ。ベージュを羽織りもので取り入れる例です。
続いてトップス。

モノトーンのボトムスに合わせるだけ、簡単。
続いてボトムス。

モノトーンのトップスに合わせるだけ、これも簡単。
以上、ベーシックカラー同士の組み合わせは難しくないのでさほどコツもありません。
パターン②「モノトーン+ネイビー」の配色例とパーソナルカラーのおすすめタイプ
続いて「モノトーン+ネイビー」の組み合わせです。
ネイビーは、ビジネスシーンで幅広く使われている色なので、知的で信頼感のあるイメージがあります。
またブルー系の色には清潔感を感じるのでさわやかな印象も受けます。
このようにネイビーは、クールで知的、信頼感、清潔感といった好印象を与えることができる色です。
またこんなお悩みがある方は、+ネイビーをお試しください。
- 黒だときつい印象なのでネイビーが得意
- モノトーンだけだと色味が無くて寂しい
- とはいえ鮮やかな色は苦手
- 黄みがかった色は顔の色がくすむ
- ベージュは苦手意識がある
- ブルー系が好き
パーソナルカラー的に簡潔にまとめると以下のようになります。
モノトーン+ネイビーがおすすめなタイプ
- 暗い色が得意な人
- 高彩度寄りが得意な人(淡い色は苦手)
- ブルーベースベースが得意な人
続いてネイビーの配色例です。
まずは羽織りものから、ジャケットの例。

紺のブレザーでもいいですね。グレーのボトムスとの合わせは鉄板。
続いてトップス。

こちらのニットもグレーのボトムスと合わせています。
続いて、、黒とネイビーって配色ありなの?という方へ。

黒のボトムスとの相性も〇。クールな抑揚がおしゃれです。
ネイビーと黒のコーデ例を、さらにもう一つ。

黒とネイビーの組み合わせって難しそう、、と思う方も多いと思いますが、上下のコーディネートを黒一色にして羽織りものをネイビーにするとうまくいきやすいですね。
上下ネイビーのコーデにグレーのロングカーディガンの例。

足元にはキャメルの靴が、程よいアクセントカラーになっています。
いかがでしたか?
コツはまず、「モノトーンだけでコーデを考える」こと。
そして後から「ベージュ」か「ネイビー」のどちらか得意な色をプラスする、これが一番簡単な方法です。
もう勘の良い方は、アイテム1つを加えるだけというコツに気が付いているかもしれませんね。
そうです、最後に着るアウターをベージュやネイビーにするのが一番かんたんな方法ですね。
例えばこちら。

黒のコーデの最後に、ベージュのジャケットを羽織っています。

こちらも同じ。

こちらは白のコーデに、グレージュのコート。
「モノトーンコーデ」を完成させた後に、「+1色」をアウターでくわえるだけです。
ちなみにこの考え方、室内でコートを脱いでもおしゃれが持続します。脱いでもおしゃれって大事です。
- コーデの配色は、「モノトーン+1色」が簡単
- 「ミニマリストの+1色」は、ベージュかネイビーが着まわししやすい
- 慣れてきたらベージュやネイビー以外の+1色に挑戦してみよう
この方法は簡単に配色できて、しかも地味にならない
「モノトーン」のコーデって好きだけど、なんか地味になってしまう、、という方にも、「+1色」というこの方法なら簡単に色味を足すことができ、華やかになります。
今回はここまで。最後までお読みいただきありがとうございます。

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