ダサい服ってそもそもどんな服?
ファッションセンスに自信がない。
「かっこいい」って思って買ったのに周りの反応はイマイチ。
センスに自信がないから、ダサい服を買ってしまいそう。
コーディネート方法も知りたい
今回はこんな疑問に答えます。
- ダサい服を買わないために知るべきたった一つの事
- ダサい服をおしゃれに見せる方法
本記事を執筆しているのは現役ショップスタッフの鶴田です。
ファッションのプロが解説する「ダサい服を買わないコツ」です。
ファッションセンスに自信のない方は必見です。
ダサい服を買わないために知るべきたった一つの事【センスは不要】

ダサい服を買わないためには
- 洋服の歴史
- 洋服の原型
を知りましょう
洋服の歴史や原型からかけ離れた服は、チープな印象・嘘っぽい感じがしてダサく見えるのです。
服はどの服も使う用途があって、そのために作られた、という歴史があります。
- ジーンズは労働者が肉体労働をするため
- ミリタリーウェアは軍人が戦闘時に着用するため
- スポーツウェアはスポーツをするため
- スーツはフォーマルシーンのため
- Tシャツは肌着として着用するため
といった具合ですね。
で、上記をミックスして作り出すのが、現代の「街着」「カジュアルファッション」です。
本来は
- フォーマルの為に作られたジャケット
- 肌着として作られたTシャツ
- 作業着として作られたジーンズ
を組み合わせて街に繰り出すわけです。

ここまでは理解できましたかね?
で、洋服はそれぞれ本来の用途で使った時に便利なような「素材選び」「ポケットなどのディティール」を備えています。
あくまで機能性の為なので、その素材やディティールに違和感を感じさせません。
ミリタリーウェアは戦闘時に必要な装備を収納するために、たくさんのポケットがついていますが、ゴチャゴチャとしたうるさい見え方にならないのはそのため。

洋服の歴史に則した、原型ともいえるデザインは着こなしに違和感を感じさせない、つまりダサくないのです。
むしろホンモノ感=高級感させるのです。いわゆる「機能美」ですね。
これのまったく逆を行くのが「ダサい服」です。
例えば、裾を捲くるとチェック柄が出てくるシャツやパンツ。


「これをおしゃれですよ~」っておすすめしてくれる洋服屋は信用しないほうが良いですよ。マジで。
画像はのパンツはチノパンですが、チノパンは軍服をルーツに持ったアイテム。
軍人さんが戦闘中に「ほら!俺のパンツ裾を捲くったらチェック柄なんだぜ!」なんてやらないでしょ?
シャツは、ドライクリーニングがまだなかった時代にスーツを汚さないために用いられた下着がルーツです。
下着の裏側にデザインなんて、不要でしょ?
上記は、服の歴史や原型からかけ離れたデザインです。
いうなれば「ウソっぽいデザイン」「カッコつけのため」だけのデザイン。
男性のファッションは「さりげないと良しとされる文化」です。
男性は化粧はしないし、するにしても「バレない」という点に重きが置かれることからも理解できるはず。
「カッコつけの為のデザイン」にはさりげなさは皆無。
だからオシャレと評価されず、ダサいのです。
「でも普通の服ってピンとこないんだよね。ちょっと普通と違うのが好きなんだ」
確かに普通では偏差値50なので、”オシャレ”ではなく普通です。
平均よりも突出しているからこそ、オシャレなのは事実。
でも、洋服の歴史や原型から、かけ離れたデザインはダサい…。
この難しいバランスを解決する方法は二つです。
- 超高級素材で説得力を持たす
- アイテム単位ではなく着こなしで差別化する
まずは①。「超高級素材で説得力を持たす」です。
先ほど酷評した「袖を捲くるとチェック柄のシャツ」ですが、似たようなテイストで「ボタンを空けると柄が見えるシャツ」というものがあります。

これも、またダサいのですが…。
下の画像はアメリカを代表するデザイナーズブランド「トムブラウン」のシャツ。
不思議とダサくない。むしろめちゃめちゃカッコいいでしょ?

何しろ、こちらのシャツは一着4万円弱。
洋服の歴史や原型からかけ離れたシャツは、どうしてもウソっぽく見えてチープな印象を感じます。
それを高級素材で、無理やり「ホンモノ感」「高級感」を持たせて、オシャレに見せているわけです。
なので、「ちょっと変わった服」が好きな人は極上素材の一級品を選ぶことをおすすめします。
でも、「そんなに服にお金をかけられない」という人もいますよね。
そんな人は②。「着こなしで差別化する」です。
つまり、「アイテムの一つ一つはベーシックなんだけ、組み合わせ方が人と違う」という事ですね。
コーディネートの差別化の方法を書くと、長くなるのでこちらの記事をどうぞ。
「お金をかけずにオシャレをするコツ」についた記事ですが、結果的に周りと差別化できるコーディネート術でもあるので興味ある方はぜひ。

長くなったので一言でまとめます。
実用性・機能性のないデザインの服・不自然な服は大抵ダサい
洋服の歴史や原型について学ぶのはちょいと時間のかかるものです。
その辺については当サイト:ツルタズドットコムで、少しずつ学んでいただければと思います。
知見が身につくまでは、「このデザインって機能的?この加工って自然?」と問いかけながら服を眺めてみてください。
それだけで、ダサい服を買ってしまう確率は大幅に下げることが出来るでしょう。
ダサい服をおしゃれに見せる方法

インナーや靴に限定されますが、セットアップに合わせるとダサい服でもおしゃれに見せることが出来ます。
他の記事で何度も解説していますが、スーツは男性をもっと洗練された印象に見せてくれるアイテムです。

「男性を最も洗練された印象に見せてくれる」のはカジュアル用に作られた「セットアップ」も一緒です。

男性を最もオシャレに見せてくれるアイテムなので、多少ダサい服でもセットアップに合わせれば、大抵のダサい服でもおしゃれに見せることが出来ます。
個人的な経験則で言うと、父兄も誰もが着たがらないPTAのパトロール用のウインドブレーカーすらセットアップにインナーとして合わせると、「南青山を歩いてもおかしくないレベル」にオシャレに着こなせました(笑)

guの8000円のセットアップとかで全然十分なので、ぜひ試着しに行ってみてください。
多少ダサいインナーや靴を合わせても、びっくりするくらいオシャレに見えますから。

「インナーとか靴以外のダサい服はどうすればいいの?」
これはホントに申し訳ないのですが捨てましょう。
近所のリサイクルセンターに持っていきましょう。
仮に二束三文にしかならなくても、ユニクロやGUでオシャレが出来る時代ですから、新しい服を買う軍資金として十分でしょう。
ダサい服は
- インナーや靴はセットアップに合わせる
- それ以外は売って、新しい服の軍資金
にするのが良いでしょう。
以上。
ダサい服を選ばないための知識&ダサい服でもおしゃれに着る方法でした。
今回はここまで。
最後まで読んでいただきありがとうございます。

装いは生きざまが表れる。つまりファッションは人生です。
装いに自信が持てると、人生も堂々と立ち振る舞うことができます。
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