自分に似合うスーツを知りたい
やっぱり筋トレとかダイエットをした方が良いのかな?
サイズってどうやって選べばいいのかな?
今回はこんな疑問に答えます。
- 体型別に似合うスーツを解説
- 筋トレやダイエットをしなくてもスーツは似合う理由
- スーツのサイズ選びの重要ポイントは2つ
本記事を執筆しているのは、スーツに定評のあるブランドに勤務して12年の現役ショップスタッフの鶴田です。
スーツのプロが解説する「自分に似合うスーツの選び方」です。
イマイチスーツが似合わなくて悩んでいる方は必見です。
体型の特徴別に似合うスーツのシルエット3選【スーツのプロが解説】

肩幅が広い人に似合うスーツ
肩パッドが入って、ウエストが絞ってあるスーツが似合います。

スーツのシルエットは
- イギリス
- イタリア
- アメリカ
の3か国で独自に進化を遂げました。
肩パッドが入ってウエストが絞ってあるスーツはイギリスをルーツに持つので、「英国調」「ブリティッシュスタイル(モデル)」と呼ばれています。
肩幅が広い人は、胸板が薄い体型をしています。
ウエストをくびれさせて肩~胸回りを広く立体的に作ると、くびれたウエストと立体的な胸~肩回りが対比され胸板が厚く見えます。
つまり肩幅が広い人にありがちな胸板の薄さをカバーすることができるのです。
「英国調」「ブリティッシュスタイル」のスーツは主に百貨店に出店しているブランドがメインで取り扱っていることが多いですね。
他にも「英国調」をベースに細身に仕上げたシルエットはスーツの量販店でも購入することが出来ます。
一番手ごろなところで言うと、GUのセットアップも「英国調」をベースに細身に仕上げたシルエットですね。
GU「テーラードジャケットCL」

肩幅が広い人は、まずはGUのセットアップを試着してみてください。
華奢な胸回りが目立たなくなり、どこか男らしい印象に変わるのを実感しますよ。

なで肩の人に似合うスーツ
なで肩の人に似合うスーツは、ノーパットの軽い仕立てのスーツです。

このスーツはイタリアで生まれたシルエットなので、「イタリアンスタイル」とか軽く着心地が良いので「コンフォートモデル」なんて言われたりしますね。
良く
「なで肩は肩パッドの入ったスーツの方が良い」
という意見を聞きます。
なで肩がコンプレックスなら、これも一つですが…。
イタリアンスタイルの特徴は体の曲線を強調することにあります。
女性のくびれやバストラインを想像すれば、分かりますが曲線は色気を感じさせます。
イタリア人はカラダの曲線を強調して色気を出すために、丸いシルエットのスーツを作りだしたのです。
なんともイタリア人らしい発想ですね。
なで肩も隠さずに、あえて肩パッドのないスーツを着ることで曲線を強調して色気を演出する事が出来ます。
イタリアンスタイルのスーツは主に
- BEAMS
- アローズ
- トゥモローランド
などセレクトショップのスーツに多い傾向がありますね。
手頃なところだと、ユニクロのスーツがイタリアンスタイルのスーツに近いシルエット設計になっています。
ユニクロ「ストレッチウールスリムジャケット」

なで肩の人は、試着だけでもしてみてください。
意外となで肩が気にならず、肩パッドの入ったスーツよりも、ちょっと甘い雰囲気になるのを感じることでしょう。
お腹周りが気になる人に似合うスーツ
お腹周りが気になる人は「ノーダーツのスーツ」が似合います。

ダーツとはジャケットのウエスト部分に入っている縦の切れ込みの事。

これがない(=ノーダーツ)と、ウエストの絞りが緩いシルエットになります。
アメリカで生まれたシルエットなので、「アメリカントラディショナル(アメトラ)」なんて呼ばれます。
日本で主流となるスーツのシルエットは、「英国調」「イタリアンスタイル」のスーツがほとんどです。
このスーツはどちらもジャケットのウエストにシェイプが入っています。
お腹周りが気になる人は、お腹が苦しくないように大きめのシルエットを選びがちですが…。
ウエストにシェイプの入ったジャケットだと、サイズを上げるにしたがって
「ウエストはちょうどよくなるけど、肩や胸回りがブカブカ」
になってしまいます。
こうなると余計に体が大きく見えてしまいます。
アメトラのスーツなら、ウエストにシェイプが入ってないので、
「お腹も肩も胸もちょうど」
のサイズを選びやすいのです。
アメリカ生まれのシルエットなので、取り扱っているのも「ブルックスブラザーズ」などアメリカのブランドが多いですね。

体型との相性を実感するなら、これを試着してみると良いでしょう。
ユニクロ「コンフォートジャケット(グレンチェック)」

こちらもノーダーツのシルエットなので、アメトラのスーツの雰囲気を感じ取るには最適です。
お腹はラクチンだけど、肩や胸はフィットする絶妙なシルエットバランスを体験できますよ。
筋トレやダイエットをしなくてもスーツは似合う

筋トレやダイエットをしなくてもスーツは似合います。
スリムでマッチョであることに越したことは、ありませんが…。
そうでなくても体がキレイに見えるように工夫されているのがスーツです。
どんな体型であれ、そもそもかっこよく見えるように作られているのです。
スーツの「体がキレイに見える工夫」の例を挙げると
- ジャケットのV字の開きが胸板を厚く見せ、男らしく見せてくれる
- 腰を覆うジャケットの着丈が腰の位置を隠してくれて短足カバー
- 上下で同じ色なので縦長な印象で体型をスラリと見せてくれる
といったのが代表的なスーツのスタイルアップ効果です。
実際176㎝あるのに体重が54キロしかないガリガリ体型&猫背歴34年の私がスーツを着ても、サマになっているのが何よりの証拠です。

「でも、なんかスーツが似合わないんだよ」
目次①で解説した体型とスーツのシルエットの相性が悪いのかもしれません。
それかスーツのサイズ選びが間違っていて、「スーツの体型がキレイに見える効果」が発揮できていないケースが多いですね。
サイズの選び方は後述しますが、
- シルエット選び
- サイズ選び
さえ間違わなければ、筋トレやダイエットをしなくてもスーツは似合うのです。
スーツのサイズ選びの重要ポイント2つ

基本的にはスーツを選ぶときは、ショップスタッフの接客が伴うものです。
なのでショップスタッフと相談しながら、サイズを選ぶのがベストですが…。
最近ではユニクロやGUなど、店員が接客しないセルフ販売のショップでもスーツを扱うようになりました。
そんなセルフ販売のショップでの「サイズ選びのポイント2つ」を解説します。
ポイント①袖丈
末端で目立つので、袖丈=袖先にはこだわりましょう。
人が他人を見る時は、あちこちに視線を巡らせますが最終的に視線が止まるのは末端です。
視線が止まる場所だからこそ、印象に残りやすく目立つのです。
袖先が長いとどうしてもルーズな印象になってしまいます。
逆に短いと、サイズがあっていないようなツンツルテンな印象になってしまいます。
目安としては腕を自然におろしたときに
「親指の先から袖の先まで8~12㎝」
にするのが良いでしょう。
ポイント②股下
パンツの裾も袖先と同様に末端なので目立ちます。
裾がクシュクシュだとルーズな印象。

短すぎだとツンツルテンな印象になってしまいます。
裾のシワの事をクッションというのですが、
- ごくわずかにシワが出る位のハーフクッション
- まったくシワの出ないノークッション
のすると良いでしょう。

スーツの選び方は端からショップスタッフに任せてしまうのも一つですが…。
買い手側もある程度リテラシーを持てば、より良い1着を選ぶことが出来ます。
そのお手伝いが本記事で出来れば幸いです。
今回はここまで。
最後まで読んで下さりありがとうございます。

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