オシャレなネクタイの結び方が知りたい
ネクタイっていろんな結び方があるよね?どれが一番オシャレなのかな?
ショップスタッフがネクタイってなんかカッコいいよね。自分と何が違うのかな?
今回はこんな疑問に答えます。
- オシャレなネクタイの結び方
- トレンドのネクタイの結び方
- ネクタイオシャレに見せるマル秘テクニック
本記事を執筆しているのは現役ショップスタッフの鶴田です。
スーツに定評のあるブランドに勤務して12年目を迎えるベテランスタッフであります。
自分のネクタイはもちろん、お客様やディスプレイにネクタイを巻くこと、おそらく1万回以上。
ネクタイのプロが解説する「オシャレなネクタイの結び方」解説です。
ネクタイがイマイチおしゃれに結べない方は必見です。
【ネクタイのおしゃれな結び方】覚えるべき結び方はたった二つだけ

ネクタイの結び方は実に85種類ほどある、と言われています。
この記事を書くにあたって、色々なウェブサイトの記事を読んでみましたが、どのサイトも5つほどの結び方を解説している記事がほとんどでしたね。
でもぶっちゃけ、ネクタイの結び方なんて2種類知っていれば十分オシャレが出来ます。
ネクタイの結び方が「オシャレな否か」を決めるのはシャツの襟型との相性です。
シャツって襟の形の種類がたくさんあるんです。

ネクタイと襟型の相性は、「ネクタイの結び目の大きさ」と「シャツの襟の開きの大きさ」決まります。
襟の開きが狭いシャツには、結び目の小さい結び方。

襟の開きが広いシャツには大きい結び目が相性がいいのです。

現代の主だったシャツの襟型には
- プレーンノット
- セミウィンザーノット
上記2つの結び方さえ知っていれば十分です。
以下で詳しく解説します。
オシャレな結び方①プレーンノット
最もシンプルなネクタイの結び方です。

結び目の大きさが言うと、数あるネクタイの結び方の中で「小~中」にかけて位の大きさの結び目を作ることが出来ます。
結び方は以下の通りです。

「小~中」サイズの結び目なので相性のいいシャツの襟の形も、開きが狭いものがおすすめです。
例を挙げると、「レギュラーカラー」。

「ラウンドカラー」

「タブカラー」

「セミワイドカラー」が相性が良いでしょう。

オシャレな結び方②セミウィンザーノット
結び目の大きさは「中~大」くらいになる結び方です。

プレーンノットの結び方の難易度が「易」だとしたら、セミウィンザーノットは「普通~難]といったところでしょうか?
結び目は以下の通りです。

結び目の大きさが「中~大」にかけてなので、シャツの襟型も襟の開きが広めのモノが良いでしょう。
例を挙げると「セミワイド」

「ワイドスプレット」

「ホリゾンタルカラー」が相性が良いですよ。

ちなみにウールタイをはじめ、厚手のネクタイはプレーンノットで結んでも結び目が大きくなりがち。
厚手のネクタイはプレーンノットで結んで、上記の襟型のシャツに合わせると良いでしょう。

【番外編】覚えなくても良いネクタイの結び方
ウィンザーノットは覚える必要はありません。

ウィンザーノットとは、セミウィンザーノットを発展させた結び方。
セミウィンザーノットよりもさらに大きく、左右均等なおにぎりみたいなフォルムの結び方です。

シャツで一番襟の開きが大きいのはホリゾンタルカラーです。

ホリゾンタルカラーは、セミウィンザーノットで対応することが出来るので、わざわざウィンザーノットを覚える必要はありません。
アローズやビームスのスタッフのインスタでも覗いてみてください。
三角おにぎりの結び目の店員さんなんていませんから。
多くのおしゃれ巧者が”選ばない結び方”をわざわざ覚える必要はありません。
加えてこんな奇をてらった結び方も覚える必要はありません。

男性のファッションは基本的に「さりげないことが良しとされる文化」にあります。
男性は化粧をしないし、するにしても「バレない」に重きが置かれる、という事からも「さりげないが良し」とされることが分かるはず。
いかにも「オレのネクタイって変わっているでしょ?」的な奇をてらった結び方は、どうしても作為的に見えてカッコつけ感が出てしまいます
最もオシャレに見えるトレンドのネクタイの結び方

プレーンノットが最もトレンドにマッチする結び方です。
レギュラーカラーをはじめ襟の開きが狭いシャツの襟型がトレンドとなっているからです。



スーツのジャケットのゴージと呼ばれるラインとシャツの襟が平行に揃うと「美しい」とされています。


ここ数年スーツのゴージラインは下向きに変化する傾向にあります。
下向きにゴージラインには襟の開きが狭いシャツが平行に揃います。
襟の開きが狭いシャツには、結び目が小さいプレーンノットが相性が良いのです。
「風が吹けば、桶屋が…。」的なお話ですね。
恐らく手持ちのスーツで一番最近に買ったものはゴージラインが下向きなハズ。
それにレギュラーカラーのシャツにネクタイをプレーンノットで合わせてみてください。
- ゴージラインとシャツの襟が平行に揃う
- シャツの襟の開きにネクタイの結び目がキレイに収まる
美しいVゾーンが出来上がるのを実感するでしょう。
スーツ・シャツのトレンド傾向にマッチする最も旬な結び方がプレーンノットなのです。
ネクタイオシャレに見せるマル秘テクニック

「オレのネクタイの結び方とショップ店員のを比べると、なんか違うんだよな~」
そんなあなたに2つのテクニックをおすすめします。
- ディンプル
- 小剣ずらし
以下で詳しく解説します
マル秘テクニック①ディンプル
画像のようにネクタイにえくぼ(=ディンプル)を付けます。

こうすると胸元に立体感が生まれ、わずかながらですが胸板が厚く見え、男らしい印象を生み出します。
「こんな些細なことで変らないよ」
と思うかもしれませんが、だまされたと思ってティンプルを作ってみてください。
ノット(ネクタイの結び目)の下に指を入れて、ノットの上部までしっかり溝を作るとキレイなディンプルを作ることが出来ます。

こんな些細なことでも、グッと着こなしがオシャレに見えることに気づくはず。
スーツってコーディネートの構成が
- ジャケット
- シャツ
- ネクタイ
と決まりきっているので、こんな些細なことでも大きな違いを生むのです。
ちなみに私。
スーツ屋のディスプレイをチェックして、ディンプルがヘタなお店は信用しておりません(笑)

ディスプレイを担当するのは、基本的にショップの上席者です。
上席者が洋服屋の必須テクニックである「ディンプル」を上手に作れないなんて、お店のレベルが知れている…と思ってしまうのです(‘Д’)
マル秘テクニック②小剣ずらし
ネクタイの小剣(細いほう)を横にずらすテクニックです。

やり方は簡単。ネクタイを結んだ後に小剣を横に引っ張るだけです。

スーツって基本的にはキチンと着るものです。
- シワを出さないためにアイロンをかける
- シャツやジャケットのボタンはキチンと締める
- ネクタイは緩めず首元でしっかり結ぶ
という感じですね。
皆一律にキチンと着るから、どうしても着こなしが似通ってします。
かと言って、
- ネクタイを緩めて使う
- あえてシワシワで着る
というのも出来ない。
そんな時に小剣ずらしです。
だらしなくならない程度に着こなしに「崩し」を作り、周りの着こなしと差別化することが出来ます。
この2つは洋服屋が
- ディンプルは必須
- 小剣ずらしもかなりの頻度
で実践しているテクニックです。
ぜひ参考に。
ネクタイをする機会がグッと少なくなった昨今ですが、その分「ネクタイをする時は勝負の時」が多いのではないでしょうか?
勝負の瞬間だからこそ、外見も勝負にふさわしい身なりに装うのも大切ではないでしょうか?
本記事が参考になれば幸いです。
今回はここまで。
最後まで読んで下さりありがとうございます。

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