グレースーツのコーディネートの方法が知りたい
グレーのスーツを色々と着回してみたい
使いやすいグレースーツの選び方が知りたい
今回はこんな疑問に答えます。
- グレースーツのコーディネート方法
- 着回しなんて考えなくてもいい話【ワンパターンでOKな理由】
- オンとオフで兼用できるグレースーツの選び方
本記事を執筆しているのは現役ショップスタッフの鶴田です。
スーツに定評のある勤務して12年。
スーツのプロが語る「グレースーツの着こなし方」です。
グレースーツを上手く着こなせない・グレースーツに興味がある、そんな人は必見です。
グレースーツのコーディネート術。Vゾーン&革靴・靴下まで完全網羅

スーツのコーディネートは
- スーツ
- シャツ&ネクタイ
- 靴
の組み合わせで構成されます。
ここでは、
- グレースーツのシャツ・タイの合わせ方
- 靴の合わせ方
の2つを解説します。
①シャツ・ネクタイ
スーツ×シャツ×ネクタイの組み合わせをさらに細かく分けると
- 色の合わせ方
- 柄の合わせ方
- 素材の合わせ方
に分けることが出来ます。
この3つの要素がキレイにまとまることで、「オシャレなコーディネート」となるのです。
色の合わせ方
コツは2つです。
①コーデに使う色は3色まで
コーディネートは色の数が
- 多いほどカジュアルな印象
- 少ないほどフォーマルな印象
を感じさせます。
スーツとは大人がオフィシャルな場で着るものです。つまり大人っぽくてなんぼのモノ。
スーツに求められる大人っぽさをキープできるのは3色までです。
ここで言う3色とは有彩色の事。
有彩色とは黒・グレー・白の無彩色を除いたすべての色の事です。
グレースーツは無彩色なので、シャツとネクタイに有彩色を3色まで使ってOKという事になります。
ビジネススーツにおいて最も定番のネイビースーツはネイビーが有彩色なので、シャツとネクタイに使える有彩色は2色まで。
グレースーツの方が色で遊びやすいスーツ、と言えるでしょう。
②色を拾う
スーツと全く同じ色、もしくは同系色が配色されたネクタイやシャツをコーディネートすることを「色を拾う」と言います。
色を拾うことで、どれか一つにアイテムが悪目立ちすることなく、全体に統一感が生まれます。
オシャレをする上でのゴールの一つが「○○○さん、オシャレ!!」って思ってもらえることですよね。
だから、目立つべきなのはシャツでもスーツでもネクタイでもなくて、あなたです。
ネクタイだけが目立ってしまえば「派手なネクタイをした人」という印象になってしまいます。
なので、どれか一つのアイテムが悪目立ちすることなく全体が調和したコーディネートを作る必要があります。
全体を調和させるために必要なテクニックが「色を拾う」です。
例えば、グレーのスーツにグレーが配色されたネクタイに、黒が配色されたシャツを合わせたコーディネート。
グレーはスーツと全く同じ色、黒はグレーの同系色という扱いですね。
ちなみにグレーの同系色は黒~グレー~白です。
試しに手持ちのグレースーツに白シャツに、礼服用でも良いので黒いネクタイを合わせてみて下さい。
白も黒もグレーの同系色、つまり色を拾った着こなし。
かつ白も黒もグレーも無彩色なので、有彩色の色の数も3色以内で色の組み合わせの条件をクリアしています。
ちょいとモードな雰囲気になるので、職場で着られるかは分かりませんが、
- 色を3色以内
- 色を拾う
この2つを実践すると、意外とオシャレにまとまるのを実感するはず。
「う~ん、やってみたけどイマイチおしゃれに見えない」
という方は以下で解説する2つがうまく出来ていない可能性が強いですね。
ぜひ、ココから先も読み進めてみてください。
柄の合わせ方
柄の合わせ方で困るのが、柄×柄の時ではないでしょうか。
- ストライプのスーツに柄物のネクタイを合わせる
- 柄のシャツを柄のネクタイを合わせる
といったケースですね。
「ストライプ×ストライプのような同じ柄を合わせる場合」と「ストライプ×ドットのような異なる柄を組み合わせる場合」でコツが異なるので、別々に解説します。
同じ柄を組み合わせる場合
当サイト:ツルタズドットコムでさんざん解説していますが、
同じ柄を組み合わせる時は柄の大きさ(ピッチ)を変えましょう。
同じ柄でも大きさに違いを出すことで着こなしに立体感が生まれ、胸板が厚く見せます。
外見上の印象を男らしく見せることが出来ます。
例えば、大きなストライプのネクタイには細かいストライプのシャツといった具合ですね。

もしくは間隔の狭いストライプのシャツに間隔の広いストライプのネクタイ、という組み合わせも良いでしょう。

異なる柄を合わせる場合
柄の大きさを揃えましょう。
異なる柄を組み合わせても、柄の大きさを揃えることで着こなしに統一感が生まれます。
例えば太めのストライプにシャツに大きめの小紋柄。

大きめのチェック柄のシャツに太めの幅のストライプのネクタイ、といった具合ですね。

細かいチェック柄のシャツに細かい…これなんて言えばいいの?の柄のネクタイ。

素材の合わせ方
これは非常に簡単。
ツヤツヤしている素材のスーツにはシャツもネクタイもツヤツヤした素材のモノを合わせましょう。

ガサガサ・凸凹した素材のスーツには、ガサガサ・凸凹した素材のシャツやネクタイを合わせましょう。

着こなしに統一感が生まれることは、上の画像を見れば一目瞭然なはず。
最近のスーツは「艶」を求める傾向にあるので、艶のある素材のシャツやネクタイを揃えておけば、まずは間違いないでしょう。
これって超カンタンなコツなんですが、意外とここまで気を配る人は少ないのです。
大抵「色の相性があっていればOK」な人が多い。
超カンタンなことなのに気を配る人が少ない。
つまり実践すれば、簡単に周りよりも1ランク上の着こなしを獲得できてしまう、という事です。
ぜひ参考に。
②靴
靴とスーツの色の明るさを揃えましょう。
パンツと靴の境目をぼかすことが出来るので、足が長く見えます。
チャコールグレー~ミディアムグレーのスーツの場合
黒い靴には暗いグレーのスーツが良いでしょう。
色の明るさの差が小さいので、パンツと靴の境目をぼかすことが出来ます。

茶色の革靴を合わせる場合はこげ茶が、色の明るさが揃いますね。

ライトグレースーツの場合
暗い色の革靴を合わせると、靴とパンツの境目が強調されてしまいます。
明るめの茶色の靴を合わせましょう。

【オマケ】靴下
スラックスとソックスの色を揃えましょう。
パンツ~ソックスまでが同じ色なので、座った時に足がスラリと見えます。
暗めのグレーなら、暗めのグレーソックス。

明るめのグレースーツには明るめのグレースーツを合わせると良いでしょう。

着回しなんて考えなくてもいい話【ワンパターンでOKな理由】

着回しなんて考える必要はありません。
バチッと決まる1コーディネートさえあれば十分です。
仮に5パターン着回すことが出来たとしても、どうしても
- 1番カッコいいコーディネート
- 2番目にカッコいいコーディネート
- 3番目に…
と順位がついてしまいます。
わざわざ5番目にカッコいいコーディネートを着る必要がありますか?
ワンパターンで良いから、1番カッコいいコーディネートでいた方が、周りからの評判も自分の気分も良いのではないでしょうか?
しかも最近ってスーツあんまり着ないでしょ?
2~3着くらいスーツを持って、それぞれのスーツの№1コーディネートだけでも十分ローテーションが回ってしまいます。
12年ショップスタッフをやっていますが、1つのスーツに対して抜群にカッコいいコーディネートは1つしか作れません。
バリエを作ろうとすると、どうしてもクオリティが下がってしまいます。
もちろん、たまには気分転換でいつもと違うコーディネートをするのも良いし、私もしますが…。
あまりにバリエーションつまり着回しを重視するのは、着こなしのクオリティが下がってしまうのでオススメしませんよ、という話です。
「でも、1パターンでしか着られないのは勿体ない気がする」
私がおすすめしない着回し・バリエは
同じTPOに何パターンもバリエを求める事
です。
お仕事コーデに1つのスーツを5パターン着回す的な。
同じTPOなら、№1だけを着ればいいじゃない。
逆におすすめの着回しは
1つの服を複数のTPOで着回す事
です。
例えば、同じスーツをオンとオフで着回す、といった感じですね。

TPOが異なれば、最適なコーディネートも変わります。
- ビジネスならインナーはシャツ&タイに足元は革靴。
- カジュアルなら仕事っぽく見せないようにインナーは襟無し。
足元はスニーカーや遊びのある革靴
といった具合です。
TPO毎に最高の1パターンを作れば
- 着回しを楽しめる
- コーディネートのクオリティが下がらない
- 1着の服を使いませるのでコスパが良い
といいとこどりです。
同じTPOでの着回しを考える必要はありません。
着回しを重視するなら、オンオフ兼用など、異なるTPOでの着回しを考えましょう。
仕事でもカジュアルでも着られるグレーセットアップスーツの選び方

上で
逆におすすめの着回しは
1つの服を複数のTPOで着回す事
です。
と解説しました。
「異なるTPOの着回し」の代表格がオンオフ兼用です。
そこでオンオフ兼用が出来るスーツの選び方を3つにまとめました。
選び方①柄
無地かチェック柄を選びましょう。
ストライプ柄だと、ビジネスの印象が強すぎてカジュアルに着回すのが難しいのです。
無地かチェックがおすすめですが、チェックだとカジュアル感が今度は強くなるので、職場によっては仕事で使いにくくなるかな。
- どんな職場でも着られる
- カジュアルで着た時にビジネス感が出ない
この2点においては、無地が一番おすすめです。
選び方②色
色はミディアムグレー~チャコールグレー、つまり暗めのグレーがおすすめです。
これはオンオフ兼用とは、ちょっと別の話ですが…。
スーツにおいて
- ライトグレーは「春夏」カラー
- ミディアム~チャコールは通年カラー
です。
今ってスーツを着る機会って減ってますからね。どうせ買うなら1年中着たい!
ならば、ミディアムグレー~チャコールグレーを選びましょう。
ちなみにグレーのスーツはネイビーと比べると「貫録」を感じる色です。
ユニクロでもなんでもいいので、グレーのジャケットは試着すると実感できます。
暗めのグレーとなるとさらに「貫録」が増して、若い方が着ると「おっさん臭く」見えがちです。
おっさん臭さを緩和するために、若い方は艶のある素材を選びましょう。

お肌と一緒で服も艶があると、若々しさを感じさせ、グレー特有の「おっさん臭さ」を払拭してくれます。
若い方は、ミディアム~チャコールグレーを選ぶときは艶のある素材にしましょう。
選び方③シルエット
細身のシルエットのモノを選びましょう。
ピチピチにタイトに着る必要はありませんが、目安としてこれ位のフィット感のあるシルエットが良いでしょう。

シルエットが緩いと
- カジュアルセットアップに見えて仕事で使いにくい
- くたびれたオジサンのスーツみたいに見えてしまう
こんな印象が強くなってしまいます。


適度に細いスーツを選ぶことで、
- フォーマル感
- 清潔感
を演出する事が出来るようになります。
以上!
グレースーツのコーディネート方法でした。
最後まで読んで下さり、ありがとうございます。

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