装いがあなたを語る―装いに生きざまが表れるわけ

装いには、生活感がにじみ出る。

装いとは、あなたの生きざまを反映するものです。外見は内面の表れであり、どんな服を選ぶか、どのように着こなすか、どんな生活をしてるか、その人自身を語る手段となります。

だらしない生活をしている人は、だらしない装いになり、浅はかな考えの人は、浅いファッションになります。

生き方に自信がある人は、どんな装いをしていても、他人の目を気にせずに、ぶれずにいられます。そんな人は、周りから見ても素敵に見えるものです。

装いとは生活感を物語るものであり、他者がその人をどう感じるか、ジャッジするための指標にもなります。

生活が乱れると、装いも乱れる。

部屋の片づけ、食事の仕方などが乱れると、自然と服装に乱れが生じます。生活の中の一部に、服や靴の手入れ、髪型、メイクを調える行為があり、また食事の乱れから体型の崩れが生じるからです。

部屋が汚れていれば、汚れていることに慣れてしまいます。すると靴が少しくらい汚れていても気にしなくなります。

食事が乱れると、体型が崩れます。体形が崩れると、（残念ながら）何を着ても美しさが半減してしまいます。

生活が規則正しいと、清潔感が生まれる。

逆に、毎日の習慣が整っていると、身だしなみも整うため、清潔感や品のあるオーラを醸し出します。

丁寧な生活は、ずぼらな生活に比べて【丹力】も養われ、それが凛とした佇まいとなり、周囲に良い印象を与えます。

生き方に軸があると、粋なかっこよさが現れる。

自分の生き方・考え方に軸がある人は、装いに自然な自信が現れます。服を選ぶ際、他人の目を気にするのではなく、自分の価値観に基づいた選択ができるため、野暮な選択とは違い、【品】があります。

かっこいい人は、生き方・考え方に軸があります。流行や周囲に流されずに、自分らしい生き方を行動に移せるから、かっこいいのです。

人柄が素敵だと、どんな装いでも素敵に見える。

外見は人柄を映し出すものです。ですから、内面が美しい人、心が豊かな人は、どんな服を着ていても、その人の魅力が際立ちます。

服がシンプルであればなおさら、その人を引き立て自然な美しさを放ちます。中身が美しい人は表情も穏やかで、それだけで本物の美しさがあります。

おしゃれに見える人は、似合う服を着ている？

いいえ。おしゃれに見えるのは、生き方がおしゃれだからです。日々の選択、習慣、考え方、生きざまに品があり、凛としているからです。

おしゃれな人は、センスのある生き方をしているからおしゃれなのであり、似合う服を知るだけで、おしゃれになるとは限りません。

もしあなたが自分の価値観やライフスタイルを大切にし、自分らしく生きているなら、美しさが装いを通じて自然に表れていることでしょう。

また、おしゃれのセンスを磨きたいなら、素敵な人の考え方に触れ、いろいろなことに興味を持ち、自分の価値観を深ぼりながら、中身を磨いていくことが先決です。

装いは「いきざま」そのものである。

結局のところ、装いは生きざまであると言えます。何を着るか、どう着るかは、その人の生きざま、哲学、価値観を表わしているからです。

装いは単なるファッションではありません。あなたの内面や生き方を表現する手段です。だからこそ、自分らしさや内面の美しさを磨き、それを表現できるようになれば、装いも自然と美しくなります。

装いは、あなたの生きざまそのもの――。

自分を大切にし、内面から輝くような生き方をしている人は、自信を持っています。生き方に自信さえあれば、どんな装いでも素敵に見えるものなのです。