2025-05-24
「生まれ持った顔」で装い(人生)は決まりません。
装いは、「自分の意志」で選ぶのです。
生まれ持った顔で、人生が決まるわけがじゃないですか。
「自分に似合うものが分からない」
「おしゃれが苦手」
「どんなファッションをしたらいいか分からない」——。
そんなふうに感じたとき、今の時代はまず、パーソナルカラー診断や骨格診断、顔タイプ診断、ファッションテイスト診断などを手がかりにしようとする人が多く見受けられます。
たしかに、これらは“おしゃれの第一歩”として役立つ便利なツールです。
私自身もパーソナルカラー診断を提供していますし、骨格診断も買い物同行の際に参考にすることはあります。
でも、これらは「すべて」ではありませんし、「最重要」だとも思っていません。
なぜなら、ファッションとは「生き様」だからです。
私たちは日々服を着て生きています。
その装いは、年齢・環境・ライフステージとともに変化し、暮らしのあり方や、心のあり方が自然と反映されていきます。
つまり、そのときどきの“生き方”が、いちばん自分らしい装いとして現れるのです。
ですから、「おしゃれになりたい」「自分を変えたい」と思うなら、まずは生活を整えることが大切です。
だらしない生活は、体を緩め、心も緩み、何を着ても決まりません。服装への意識も下がり、毛玉や色落ちのある服を平気で着るようになり、靴を磨く習慣もなくなる。
「近所だから」「誰も見ていないから」「お出かけのときだけ整えればいい」——そういった日ごろの気のゆるみが積み重なって、“見た目”に現れるというわけです。
一方、日常から生活と装いを整えている人は、どんなときも“きちんと”見えます。
つまり、特別な日にだけ取り繕っても、ごまかしはききません。
馴染まない服、ちぐはぐなアクセサリー、違和感のあるメイクや立ち居振る舞いは、表面的な取り繕いであることが、すぐに見抜かれてしまいます。
そんなとき、「今の自分を変えたい」「外見を整えたい」と、診断に頼りたくなるのは自然なことかもしれません。
しかし、診断結果を本当の“正解”としてとらえ、それだけで終わるのは、とてももったいないことです。
なぜなら、ファッションとは「どんな生き方をしているか」の結果であると同時に、「どう生きたいか」「どんな人でいたいか」という志を表すものでもあるからです。
これを忘れ、診断結果に沿って服を選んでも、ただの“コスプレ”のような装いになってしまいます。
浅はかな考え方は、浅はかな生き方につながり、浅はかな装いとして現れます。そしてそれは、今後の人生にも確実に影響していくのです。
『自分はどうありたいのか?』
『どんなふうに生きたいのか?』
真剣に考えたことはありますか?
「自分を大切にすること」や「暮らしを整えること」に向き合っている人は、診断に頼らずとも、自分の意志で装いを選ぶことができます。素敵に見える理由は、似合う服を着ているからではなく、生き方が素敵だからです。
本当に、「生まれ持った顔」だけで装いを決めてしまっていいのでしょうか?
もし、診断で「あなたには似合いません」と言われたら、好きな服を諦めますか?
生まれ持った顔で装い(人生)は決まりません。そうであってなるものか、と思います。
装いは、「自分の意志」で選ぶものです。
だから、何を着たっていい――。恐れずに、好きなものを着ていいのです。
いま、私たちに本当に必要なのは、「どう生きたいか」という自分の”意志”。
志(こころざし)や信念、あなたらしい価値観を軸に装いを整えたとき、“似合う”は”あなたの内面”として自然とにじみ出てきます。
どうか、ファッションとは、外見を飾ることではなく、「あなたが、どう生きるか」、今後どう生きたいかという意志を表すものだということを、知っておいてください。
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