
2025-11-16

きれいになりたい。
その思いがあるから、美容の情報を探す。
どんな服がいいのか、どんなメイクがいいのか、どの化粧品が良いのか——SNSを読み漁る。
例えば化粧品。
世の中は「これ最高!」「神コスメ!」のノイズだらけだ。
しかし、評判のいいものを買っても満足したことはほとんどない。
だからどこかで「ステマじゃないか」「広告PRじゃないか」と疑いが晴れない。
期待を裏切られることに、もう疲れているのだ。
それでもSNSを見てしまうのは、根底に「失敗したくない」があるからだと思う。
改めて思うが、みなが良いというものに、本当に良かったものは少ない。
結婚相手も、家も、生き方も、洋服スタイルも——
私はいつも、自分の考えをもとに失敗をばねにしながら、自分のスタイルを作ってきた。
自分の哲学を積み上げてきたではないか。
あぁ、そうだ。私は世俗が好きではない。
みなと同じにすること、考えもせず従うことがたまらなく嫌なのだ。
先日、商業施設のイベントで耳を疑う言葉を聞いた。
長蛇の列を見て、あるママさんが「何の列かわからないけど、とりあえず並んどこ」と言った。
わからないものに、とりあえず並ぶ。
これが世俗。大衆の心理。
その瞬間、心底嫌気がさした。
良いと言われるものを鵜呑みにするから、失敗するのだ。
自分の経験と学びを使って選ぶことをやめてしまったら、一生、大衆の中に埋もれてしまう。
大衆は考えることをしないから、大衆なのだ。
だから私はSNSを信用しない。
大事なのは、数多くの経験と失敗で選択のスキルを養うこと。
これこそが、最重要課題だ。
“失敗しない”ことが課題ではない。
失敗を避けるより、自分で選ぶ力を育てたい。
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