
2025-12-05

2年前、北本(埼玉県の程よく田舎)に住んでいた頃の私は、
大宮へ行く日、
都内へ行く日、
そして近所に出かける日で、装いを分けていた。
大宮サロンでは、綺麗めに、
都内の同行ショッピングでは、綺麗め+高級、
ご近所では、マンマイルウエア。
そんなふうに。
出かける場所によって洋服を切り替えていたのは、“程よく田舎”に住んでいたからこそ、外に出るときだけでも気合いを入れたかったのだと思う。
そして、日常に馴染む“ちょうど良い服”も必要だったのだろう。
住む場所が程よく田舎だと、どうしても周囲の空気に影響されて、リラックスした服装を選びがちになる。
人は、馴染もうとするから。
ところが大宮に住むようになってから、装いの使い分けをしなくなった。大宮はそれなりに都会だが、駅前は私にとってマンマイルであり、生活圏そのものである。
スーパーに行くときも、近所をふらりと歩くときも、ワンマイルウエアでもよいのだが、今となっては「リラックスウエアが着たい」という気持ちがなくなってきた。
それはなぜだろう。
程よく田舎にいた頃は、周囲はとても平和で、空気は静かだった。
けれど今の生活圏には、
飲み屋街、
オフィス街、
結婚式場、
学生、
遊びに来る人たちなどが入り混じっている。
フォーマル度は全体的に高く、装いの基準値も自然と引き上げられる。
そのおかげで、常に背筋が伸び、「きちんとしていたい」という気持ちが自然と生まれるのだと思う。
——どこに“行くか”で装いは変わる。
けれど、どこに“住むか”で装いは安定するのだ。と気が付いた日。
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さいたま市大宮区桜木町1丁目378番地 ビズコンフォート大宮西口ビル