
2020-03-10
ファッションテイストとは、服の雰囲気や系統を表す言葉です。
ナチュラル、フェミニン、クール、モード、クラシック、カジュアル、エレガント、メンズライクなど、装いにはさまざまな方向性があります。
ただし、自分に合う系統を見つけることは、「私は何系か」を決めることではありません。
自分の感性や価値観を、装いの言葉に置き換えるためのものです。
「私は何系か」を決めるためではなく、
「私はどんな雰囲気をまといたいのか」
「どんな姿で在りたいのか」
「どんな服なら、今の生活に合うのか」
を考えるための視点です。
この記事では、ファッションテイストの基本分類、今の時代に合うテイストミックス、自分に合うテイストの見つけ方についてお伝えします。
ファッションテイストとは、服の印象や雰囲気を表す分類のことです。
同じシャツでも、素材や形、色、着こなしによって印象は変わります。
白シャツを端正に着れば、マニッシュ。
柔らかな素材で着れば、フェミニン。
黒いパンツと合わせれば、クール。
デニムと合わせれば、カジュアル。
ジャケットと合わせれば、クラシック。
アクセサリーや靴で艶を足せば、エレガント。
このように、服の印象はひとつのアイテムだけで決まるものではありません。
色。
素材。
形。
シルエット。
装飾。
靴。
バッグ。
髪型。
メイク。
着る人の雰囲気。
それらが重なって、ひとつのテイストが生まれます。
テイストを知ると、自分がどんな装いに惹かれるのか、どんな服を選ぶと心地よいのかが分かりやすくなります。
ファッションテイストを考えるとき、つい「私は何系なのか」と分類したくなることがあります。
フェミニン系なのか。
カジュアル系なのか。
クール系なのか。
ナチュラル系なのか。
もちろん、それもひとつの手がかりです。
けれど、テイストはひとつに決めなくても大丈夫です。
仕事ではきちんと見せたい。
休日はリラックスしたい。
人に会う日は少し華やかにしたい。
一人で過ごす日は自然体でいたい。
年齢を重ねて、以前より落ち着きや品を大切にしたい。
人の装いは、生活や気分、場面によって変わります。
だから、自分をひとつのテイストに閉じ込める必要はありません。
大切なのは、どのテイストに分類されるかではなく、自分に必要な雰囲気を知ることです。
どんな印象で見られたいのか。
どんな服を着ると心地よいのか。
どんな装いなら日常で使えるのか。
どんな自分で在りたいのか。
そこから考えると、テイストはもっと自由に使えるようになります。
ファッションテイストにはさまざまな分類がありますが、ここでは基本として使いやすい8つの方向性をご紹介します。
ナチュラルは、自然体でリラックス感のあるテイストです。
リネン。
コットン。
ゆるさ。
抜け感。
温もり。
ニュートラルな色。
気負わない雰囲気。
作り込みすぎず、生活になじむ装いです。
きちんと見せるよりも、自然体で心地よくいたい方に向いています。
ただし、大人がナチュラルを取り入れる場合は、素材の質感や清潔感が大切です。
ゆるさが強すぎると、生活感が出やすくなるため、どこかに上質感や整ったシルエットを加えると品よくまとまります。
フェミニンは、柔らかく女性らしいテイストです。
優しさ。
可憐さ。
やわらかい色。
曲線。
ふんわりとした素材。
穏やかな印象。
清楚さ。
甘さや柔らかさを感じさせる装いです。
ただし、フェミニンをそのまま強く出しすぎると、幼く見えたり、甘くなりすぎたりすることがあります。
大人が取り入れるなら、色を落ち着かせる、素材を上質にする、靴やバッグで少し引き締めるなど、甘さを調整するとよいです。
フェミニンは、優しさややわらかさを表現したい方に向いています。
クールは、シャープで洗練されたテイストです。
モノトーン。
直線的。
都会的。
無駄のないデザイン。
凛とした印象。
すっきりしたシルエット。
甘さよりも、端正さや知的さ、潔さを感じさせます。
装飾を控え、ラインや色のコントラストで見せる装いです。
大人がクールを取り入れると、落ち着きや芯の強さが出ます。
ただし、冷たく見えすぎる場合は、素材にやわらかさを足したり、メイクで血色を加えたりすると、印象が整いやすくなります。
モードは、個性的で前衛的なテイストです。
非対称。
アート性。
構築的な形。
黒。
エッジ。
ファッション性の高いデザイン。
今の空気。
人とは少し違う装いを楽しみたい方に向いています。
モードは、単に奇抜という意味ではありません。
無駄を削ぎ落としたミニマルなモードもあれば、アートのような構築的なモードもあります。
大切なのは、その服に自分の意思があること。
着る人の美意識や姿勢が見えると、モードはとても洗練されて見えます。
クラシックは、伝統的で格式のあるテイストです。
気品。
知性。
上質。
トラッド。
ベーシック。
きちんと感。
タイムレス。
流行に強く左右されず、長く愛される装いです。
ジャケット、シャツ、スラックス、ローファー、トレンチコートなど、端正なアイテムとの相性がよいです。
大人の装いにおいて、クラシックはとても頼れる軸になります。
ただし、かっちりしすぎると堅く見えることもあるため、今の空気を少し足すと自然です。
たとえば、クラシックなジャケットに、少しゆるさのあるパンツを合わせる。
トラッドな服に、軽い靴を合わせる。
ベーシックな装いに、少しだけ色や素材で変化を出す。
そのように更新すると、古く見えにくくなります。
カジュアルは、親しみやすく軽快なテイストです。
デニム。
Tシャツ。
スニーカー。
パーカー。
カラフルな色。
動きやすさ。
ラフな雰囲気。
日常に取り入れやすく、気負わず着られる装いです。
ただし、大人のカジュアルは、若い頃より丁寧に選ぶ必要があります。
素材がくたびれている。
サイズが合っていない。
靴が古い。
髪やメイクが整っていない。
そうすると、カジュアルは一気に生活感が強く見えます。
大人のカジュアルは、気を抜く服ではなく、日常を上品に整える服として選ぶとよいです。
エレガントは、上品で洗練された大人の華やかさを持つテイストです。
気品。
しなやかさ。
女性らしさ。
華やかさ。
素材感。
曲線美。
高級感。
ラグジュアリー感。
きれいめで、落ち着きがあり、どこか余裕を感じさせる装いです。
エレガントは、単に華やかな服を着ることではありません。
素材の美しさ。
シルエットの流れ。
色の上品さ。
所作との調和。
そうしたものが重なって生まれます。
大人がエレガントを取り入れると、品や存在感が出やすくなります。
ただし、過剰に装飾すると古く見えることもあるため、引き算も大切です。
メンズライク、またはマニッシュは、中性的でハンサムなテイストです。
ジャケット。
シャツ。
スラックス。
ローファー。
オーバーサイズ。
端正さ。
メンズライク。
凛とした印象。
シャープさ。
女性らしさを強く出すのではなく、少し直線的で、意志のある雰囲気をつくります。
華奢に見せるより、かっこよく見せたい。
甘さよりも、端正さを出したい。
服に少し緊張感を持たせたい。
そんな方に向いています。
ただし、全体をメンズライクにしすぎると硬く見えることもあります。
髪やメイク、アクセサリー、素材感で少しやわらかさを足すと、その人らしいバランスになります。
基本のテイストを知ることは大切です。
ただし、今のファッションは、ひとつのテイストだけで成り立つものではありません。
クラシックにエレガンスを重ねる。
シンプルにリュクス感を足す。
メンズライクに女性らしさを残す。
ナチュラルにモード感を加える。
フォークロアにヴィンテージの空気を混ぜる。
このように、複数のテイストを組み合わせることで、今の空気が生まれます。
たとえば、ジャケットとスラックスのきれいめな装いに、足元だけスニーカーを合わせる。
フェミニンなワンピースに、キャップやフラットシューズを合わせる。
シンプルなニットに、少しラグジュアリー感のあるバッグを持つ。
クラシックなシャツに、モードなパンツを合わせる。
こうした対比があることで、装いは古く見えにくくなります。
つまり、テイストはひとつに絞るものではなく、ベースとアクセントで考えると使いやすくなります。
ファッション業界では、基本のテイストに加えて、複数の要素を組み合わせた言葉もよく使われます。
たとえば、次のような言葉です。
クラシックとエレガントを掛け合わせたテイストです。
伝統。
格式。
気品。
女性らしさ。
上質感。
クラシックなきちんと感に、エレガントな華やかさを重ねた装いです。
かっちりしているけれど、冷たすぎない。
上品だけれど、地味ではない。
大人の装いに取り入れやすい方向性です。
レディライクな女性らしさを、甘くなりすぎず洗練させたテイストです。
整った上品さ。
やわらかな女性らしさ。
都会的な清潔感。
控えめな華やかさ。
可愛らしさよりも、大人の品を感じさせます。
フェミニンやエレガントが好きだけれど、甘すぎる服は苦手な方に向いています。
シンプルさとラグジュアリー感を組み合わせたテイストです。
無駄のない形。
上質な素材。
控えめな色。
美しいシルエット。
静かな高級感。
装飾は少なくても、素材や仕立て、色の選び方で豊かに見せます。
派手に見せるのではなく、削ぎ落とした中に品を出す装いです。
これは、大人のベーシックとも相性がよい考え方です。
定番アイテムを、今の空気で着るテイストです。
シャツ。
ジャケット。
スラックス。
ニット。
デニム。
ローファー。
スニーカー。
こうしたスタンダードな服を、今のサイズ感や素材、色合わせで更新していく装いです。
特別に奇抜ではないけれど、古く見えない。
日常に取り入れやすく、現実的なテイストです。
フォークロアは、民族調や手仕事感、異国の空気を感じるテイストです。
そこにヴィンテージの懐かしさや味わいを重ねると、自由で奥行きのある雰囲気になります。
刺繍。
柄。
自然素材。
古着のような味わい。
クラフト感。
旅の空気。
人と同じものではなく、自分の感性を大切にしたい方に向いています。
ただし、全身で強く出しすぎると日常では難しく感じることもあります。
大人が取り入れるなら、小物や柄、素材で少しだけ加えると使いやすいです。
華やかさや艶、少しの毒気を感じさせるテイストです。
グラマラス。
色気。
強さ。
艶。
モード感。
近寄りがたい魅力。
甘いだけではなく、どこか危うさや強さがある。
エレガントやモードに、少しの毒を含ませたような装いです。
日常に取り入れるなら、強い色、艶のある素材、黒、レザー、小物などで部分的に表現するとよいです。
テイスト用語は、ただ雰囲気で使うと曖昧になります。
大切なのは、その言葉が何に基づいているかです。
たとえば、
色。
素材。
形。
シルエット。
時代性。
文化的背景。
印象。
TPO。
こうしたものに結びついている言葉は、装いを考えるうえで使いやすくなります。
クラシックは、伝統や格式、タイムレスな要素に基づいています。
エレガントは、上品さ、しなやかさ、素材感、所作の美しさに関わります。
マニッシュは、男性的な構造、直線、シャツ、ジャケット、スラックスなどの要素とつながります。
モードは、時代性、前衛性、構築的な形、ファッション性の高さと関係します。
ナチュラルは、自然素材、リラックス感、温もり、素朴さとつながります。
このように分解して考えると、テイストはただの雰囲気語ではなく、服を選ぶための判断材料になります。
「大人可愛い」や「こなれ感」のような言葉も使われますが、それだけでは少し曖昧です。
大人可愛いとは、どのくらい甘いのか。
こなれ感とは、どのくらい力が抜けているのか。
上品とは、色なのか、素材なのか、所作なのか。
そこまで分解すると、自分の装いに落とし込みやすくなります。
自分に合うテイストを見つけるときは、単語で考えるだけでなく、対比で見てみると分かりやすくなります。
男性的か、女性的か。
甘めか、辛口か。
子どもっぽいか、大人っぽいか。
かっちりか、ゆるめか。
存在感が強いか、控えめか。
カラフルか、落ち着いた色か。
装飾的か、ミニマルか。
トレンド重視か、タイムレスか。
外向的か、内向的か。
温かい印象か、冷たい印象か。
たとえば、
女性らしさは欲しいけれど、甘すぎるのは苦手。
きちんと見せたいけれど、堅く見えるのは避けたい。
シンプルが好きだけれど、地味にはなりたくない。
クールに見せたいけれど、冷たく見えすぎるのは嫌。
ナチュラルが好きだけれど、生活感は出したくない。
このように、自分の中にある感覚を対比で整理すると、必要なテイストが見えやすくなります。
テイストは「これが正解」と決めるものではありません。
自分にとって心地よいバランスを探すためのものです。
テイストを考えるとき、似合うかどうかだけで決めると、少し狭くなります。
もちろん、似合うことは大切です。
けれど、装いは外見だけで完成するものではありません。
どんな雰囲気で在りたいのか。
どんな生活をしているのか。
どんな場所に行くのか。
どんな自分でいたいのか。
何を大切に生きたいのか。
そこまで含めて考えると、テイストはより自分のものになります。
たとえば、
知的で芯のある人で在りたいなら、クラシックやマニッシュを軸にする。
やわらかく穏やかな印象を大切にしたいなら、フェミニンやナチュラルを取り入れる。
都会的で潔い印象にしたいなら、クールやモードを足す。
上品で華やかに見せたいなら、エレガントを軸にする。
自由さや個性を大切にしたいなら、フォークロアやモードを少し加える。
このように、なりたい姿や生き方からテイストを考えると、服選びは表面的な分類ではなくなります。
装いは、単に「何が似合うか」だけではなく、
「自分はどう在りたいか」
を映すものです。
テイストは、その在り方を服の言葉に置き換えるためのものなのです。
自分のテイストを決めるとき、すべてをひとつの方向に揃える必要はありません。
むしろ、大人の装いでは、
ベースになるテイスト。
アクセントとして足すテイスト。
この2つを分けて考えると使いやすくなります。
たとえば、
ベースはクラシック。アクセントにモード。
ベースはエレガント。アクセントにマニッシュ。
ベースはナチュラル。アクセントにシンプル&リュクス。
ベースはフェミニン。アクセントにクール。
ベースはカジュアル。アクセントにトラッド。
このように考えると、装いに奥行きが出ます。
全身をフェミニンにしなくても、色や素材でやわらかさを出せます。
全身をモードにしなくても、靴やバッグで少しエッジを足せます。
全身をクラシックにしなくても、ジャケットやローファーで端正さを出せます。
大切なのは、自分の生活で無理なく使えることです。
テイストは、日常に落とし込めてはじめて意味があります。
ファッションテイストを知ることは、服選びの迷いを減らす助けになります。
けれど、テイスト名だけを覚えても、服選びが楽になるわけではありません。
大切なのは、自分の感性や価値観を、装いの言葉に置き換えることです。
どんな雰囲気が心地よいのか。
どんな印象で見られたいのか。
どんな生活に合う服が必要なのか。
どんな自分で在りたいのか。
そこが見えてくると、服選びの軸が少しずつ整っていきます。
ファッションテイストは、自分を分類するためのものではありません。
自分で選ぶための視点です。
自分に合うテイストは、診断結果だけで決まるものではありません。
パーソナルカラー。
骨格。
顔立ち。
体型。
好み。
ライフスタイル。
仕事。
休日の過ごし方。
なりたい印象。
これからの在り方。
さまざまな要素を合わせて考える必要があります。
一人で考えていると、好きなものと似合うもの、必要なものが混ざって分からなくなることもあります。
当サロンでは、パーソナルカラー診断や買い物同行を通して、似合う色や形だけでなく、日常で使える装いの方向性まで一緒に整理していきます。
服を増やすためではなく、自分で選べるようになるために。
自分に合うファッションテイストや、
今の暮らしに合う装いを知りたい方は、ぜひご相談ください。
ファッションテイストは、単なる雰囲気の分類ではなく、
その人の価値観や暮らし方ともつながっています。
「自分には何が合うのか」をもう少し深く考えたい方は、こちらも参考にしてみてください。
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