2022-09-03
見た目を競う人は多い。
けれど、他人の目など眼中になく、
どうありたいかという自分軸で選んだ装いは、
無理に目立とうとしなくても、確かな存在感を放つ。
おしゃれとは何か。
それは、誰かの評価に生きることではない。
自分を確かに持ち、
自分の軸で装いを選び取ることだ。
流行を追わなくてもいい。
装いはもっと個人的で、深いもの。
生き方から立ち上がる装いについて、誇りをもって語ろう。
辞書によると、おしゃれ(お洒落)の意味は、
つまり、気を配って装うことであり、そのような人を表わします。
おしゃれとは、遊び心があり、さっぱりとあか抜けている、粋なさま。
色気や魅力あり、こざっぱりと洗練されている。そんな雰囲気を指す言葉です。
「おしゃれ」という言葉には、「戯れ=じゃれ」という語源があります。
「戯れ」には、
といった意味が込められています。
おしゃれの「しゃれ」とは、「戯れ(じゃれ)」が転じた言葉。そして音も意味も近い、「洒落(しゃらく)」が当て字として重ねられるようになりました。
「洒落(しゃらく)」には、
といった精神性が含まれています。
つまり、おしゃれとは、
「遊び心」と「さっぱりとして粋」、このふたつが重なって生まれた言葉なのです。
この考えは、ファッションにとどまらず、人生そのものにも通じる美学だと私は思います。
「どんな服を着ているか」は、「どんなふうに生きているか」と深く関わっています。
とくに今の時代は、SNSやファッションメディアを通じて、「華やか」「映える」「トレンド感がある」装いがもてはやされがちです。
たしかに、それも一つのおしゃれ。
でも、世の中の流れに染まり、誰かの評価に合わせてばかりいると、いつか疲弊します。他人軸で生きていると、自己肯定感の喪失につながるからです。
たとえ華やかな服を着ていても、それがただの“派手さ”や“気を引くための演出”であれば、
そこに品や芯は宿りません。
装いには、生活がにじみ出ます。
体系の乱れ、しわの寄ったシャツ、毛玉だらけのニット、汚れた靴。それらは生活の乱れや、自分を粗末に扱っているサインです。
反対に、特別な服でも構いません。
きちんとアイロンがかけられたシャツ、季節感を感じさせる装い、気の利いた小物使い。
—こうした身なりには、清潔感とともに、丁寧な暮らしぶりと人となりの美しさがにじみ出ます。
丁寧な生活とは、普通のことを最上級に整えること。
最高の「普通」こそが、上質。
これが、おしゃれの本質だと思います。
「おしゃれになるには、何を着ればいいですか?」とよく聞かれます。
けれど本質的には、“何を着るか”より“暮らしを整えたり、自分と向き合うことの方がずっと大切です。
「おしゃれな人」というよりも、素敵な人というほうがふさわしいと思いますが、そう感じさせる人の多くは、特別なことはしていません。
どれも、一見すると“普通”のことです。
でも、この“普通”を丁寧に、継続して整える人は、意外と少ない。
—それは、地味に感じるかもしれません。
でも、ここに本質があり、美しさがあるのです。
「地味に見えて、美しい人」が持つ説得力。
それは、基本を軽んじず、生活に誠実であることの証です。
派手さより、深み。
変化より、継続。
本質を積み重ねることで、人生は整っていきます。
大事なことを忘れて、おしゃれになろうとしても、何も手に入りません。
装いとは、表面的なことではなく、生き方がにじみ出てしまうものだからです。
見た目だけを整えても、素敵にはならない。
生き方がにじみ出ている人が、美しい。
これは、特別なテクニックでなはく、誰もが知っている”普通”のこと。
でも、この普通のことを分かっている人は、意外と少ないのです。
おしゃれとは、単なる見た目の話ではなく、生き様の話。
それを私は、静かに、誇りをもって伝え続けていきたいと思っています。
もし、装いに迷いがあるなら——
それは、あなた自身の「どう在りたいか」が、まだ言葉になっていないだけなのかもしれません。
私は、表面的な診断やテクニックではなく、
生き方と装いを結び直すためのセッションを行っています。
理想のあり方を言葉にし、そこから装いを選ぶ。
そのプロセスを通して、あなたらしい軸と美しさが、きちんと形になっていきます。
よろしければ、そのお手伝いをさせてください。
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