
2022-11-03
イメコンという言葉を、聞いたことがある方も多いと思います。
パーソナルカラー診断。
骨格診断。
顔タイプ診断。
ファッションテイスト診断。
パーソナルデザイン診断。
こうした診断を通して、自分に似合う色や形、雰囲気を知るものとして、イメコンは広く知られるようになりました。
似合う色を知りたい。
自分に合う服を知りたい。
垢抜けたい。
買い物の失敗を減らしたい。
自分に自信を持ちたい。
そう感じる方にとって、イメコンはとても役立つものです。
ただし、ひとつ大切なことがあります。
イメコンの診断結果を知ることと、おしゃれになることは、同じではありません。
診断は、自分を知るための大切な手がかりにはなりますが、診断結果だけで装いが完成するわけではありません。
大切なのは、診断で分かったことを、日常の服選びやメイク、暮らしの中にどう落とし込むかです。
この記事では、イメコンとは何か、診断で分かること、そして診断結果をおしゃれに活かすために大切な考え方についてお伝えします。
イメコンとは、イメージコンサルティングの略です。
一般的には、外見や印象を整えるための診断やアドバイスを指します。
たとえば、
パーソナルカラー診断で、似合う色を知る。
骨格診断で、似合う形や素材を知る。
顔タイプ診断で、似合いやすい雰囲気を知る。
メイクや髪型で、印象を整える。
服装や立ち居振る舞いを通して、見え方を整える。
このように、外見の印象を整えるためのさまざまな方法が含まれます。
もともとのイメージコンサルティングは、服やメイクだけでなく、立ち居振る舞い、話し方、マナー、姿勢、表情なども含めた印象管理の考え方です。
今、日本で広く使われている「イメコン」という言葉は、パーソナルカラー診断や骨格診断など、見た目の似合う方向性を知る診断として使われることが多いように感じます。
どちらが正しいということではありません。
ただ、診断で分かることと、装いとして完成させることは、少し分けて考える必要があります。
イメコンで分かることは、自分の外見的な特徴です。
肌や顔映りに合う色。
身体のラインがきれいに見える形。
得意な素材。
似合いやすい雰囲気。
顔立ちや骨格に調和しやすい服。
メイクや髪色の方向性。
これらを知ることで、服選びやメイク選びはかなり楽になります。
なぜこの色だと顔色が明るく見えるのか。
なぜこの服だとスタイルがよく見えるのか。
なぜこの素材だと違和感が出るのか。
なぜこのメイクだと顔立ちが整って見えるのか。
そうした理由が分かると、なんとなく選ぶのではなく、根拠を持って選べるようになります。
これは、イメコンの大きな価値です。
服選びに迷っている方にとって、自分の特徴を客観的に知ることは、判断軸を取り戻すきっかけになります。
イメコンでよく使われる言葉に、「似合う」があります。
似合う色。
似合う形。
似合う素材。
似合うテイスト。
もちろん、似合うことは大切です。
似合うものを知ることで、顔色がよく見えたり、体型がきれいに見えたり、全体の印象が整ったりします。
けれど、似合うだけでおしゃれが完成するわけではありません。
「似合う」≠「おしゃれ」
私は、これを明確に分けて考えています。
なぜなら、装いには「似合う」以外の要素もあるからです。
今の生活に合っているか。
仕事や日常の場面で使えるか。
自分の好みに合っているか。
今の気分に合っているか。
時代感があるか。
靴やバッグ、髪型、メイクとつながっているか。
その服を着た自分が、どう在りたいか。
こうした要素まで含めて、装いは成り立っています。
どれほど似合う服でも、生活に合っていなければ着なくなります。
診断結果に合っていても、自分の気持ちがついてこなければ、どこか借り物のように見えます。
似合うと言われた服でも、今の自分の在り方とずれていれば、違和感が残ります。
だから私は、似合うことは大切だと思いながらも、似合うだけでは十分ではないと考えています。
イメコンでは、似合う(調和)が大切にされます。
肌色に調和する色。
骨格に調和する形。
顔立ちに調和する雰囲気。
これは、とても大切な考え方です。
調和があると、違和感が少なく、自然に見えます。
けれど、おしゃれは調和だけで生まれるものではありません。
少しの意外性。
今の時代の空気。
自分の好み。
生活とのつながり。
余白。
引き算。
その人の姿勢や佇まい。
そうしたものが重なって、装いはその人らしくなります。
たとえば、やわらかい雰囲気の方が、少しメンズライクな服を着る。
直線的な印象の方が、色でやわらかさを足す。
シンプルな服に、靴やバッグで少し緊張感を加える。
似合う色を軸にしながら、好きな色を小物で取り入れる。
このように、調和と少しのずらしがあると、装いに奥行きが出ます。
似合うものだけで全身をまとめると、安心感はあります。
けれど、ときに予定調和に見えることもあります。
おしゃれは、似合うことと、少しだけ自分の意思が入ることで生まれるのだと思います。
たとえば、やわらかく女性らしい雰囲気の方が、あえてメンズライクなジャケットやスラックスを着る。
本来のやわらかさとの対比によって、甘さが抑えられ、芯のある印象が生まれることがあります。
反対に、直線的でクールな印象の方が、色や素材で少しやわらかさを足すことで、近寄りやすさや余白が生まれることもあります。
今は、女性らしさ・男性らしさを固定せず、甘さと辛さ、柔らかさと強さを自由に組み合わせる装いが自然に受け入れられる時代です。
おしゃれには、似合う(調和)だけでなく、こういった“ミックス感”も欠かせない要素のひとつです。
「イメコンくさい」という言葉を聞くことがあります。
少し強い言葉ですが、そこにはある種の違和感が含まれているのだと思います。
私が考える“イメコンくささ”とは、診断結果が前に出すぎている状態です。
パーソナルカラーのタイプに合わせすぎている。
骨格タイプの正解に寄せすぎている。
顔タイプの雰囲気に従いすぎている。
「似合う」にまとまりすぎて、その人自身の生活や好みが見えにくい。
そうなると、装いが整っているようで、どこか固く見えることがあります。
もちろん、診断結果に沿うことが悪いわけではありません。
むしろ、最初は診断結果を手がかりにすることで、服選びが分かりやすくなります。
ただ、診断結果を絶対の正解にしてしまうと、装いの自由度が狭くなります。
「このタイプだから、この服」
「この骨格だから、この形」
「この顔立ちだから、このテイスト」
そのように決めすぎてしまうと、服がその人より前に出てしまうことがあります。
おしゃれに見える人は、診断結果そのものを着ているのではありません。
自分の生活や感性に合わせて、似合う要素を自然に使っているのです。
診断結果は、とても役立ちます。
ただし、それは答えではなく、判断材料です。
パーソナルカラーで分かる色。
骨格から見える素材やシルエット。
顔立ちから受ける印象。
似合いやすいテイスト。
それらは、服選びの大切な手がかりになります。
でも、最終的に服を選ぶのは、自分です。
今日どこへ行くのか。
誰と会うのか。
何をしたいのか。
どんな気分で過ごしたいのか。
どんな自分で在りたいのか。
そこまで含めて考えることで、診断結果は日常に馴染んでいきます。
診断を受けたのに、服選びが楽にならない。
似合うものは分かったのに、買い物で迷う。
タイプ名は分かるのに、日常に落とし込めない。
そう感じる方は、診断結果そのものよりも、使い方で迷っているのかもしれません。
イメコンは、自分を知るために役立ちます。
似合う色。
似合う形。
似合う素材。
似合いやすい雰囲気。
それらを知ることで、服選びの迷いは少し減ります。
けれど、診断結果はゴールではありません。
大切なのは、その結果を自分の生活に落とし込むことです。
どんな服なら日常で着られるのか。
どんな色なら気持ちよく取り入れられるのか。
どんな形なら、自分の生活や動きに合うのか。
どんな装いなら、今の自分に無理がないのか。
そこまで考えてはじめて、診断結果は自分のものになります。
診断を受けたけれど、日常に活かせていない方。
似合うものは分かったけれど、買い物で迷う方。
イメコンの結果に縛られず、自分らしく服を選びたい方。
そのような方は、診断結果をもう一度、日常の服選びに落とし込んでみてください。
当サロンでは、パーソナルカラー診断や買い物同行を通して、似合うものを知るだけでなく、実際の生活の中で選べる状態へ整えることを大切にしています。
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