2023-12-29
洋服は【機能性】を持たせることで”品の良い服”となります。機能性とは役割のこと。服にもきちんと役割があるのです。
例えば、洋服の機能として代表的なものを3つ挙げると、
などがあります。
【1.装飾】という機能を果たすものは、美しいドレスやワンピース、セットアップスーツといった、”見た目重視”に作られた服のことを言います。
見た目を良く見せたいならば、”見た目重視”の服を着る必要がありますので、
このようなアイテムが必須です。
【2.保護】という機能があるスポーツウエアは、何のために着ているのかが明確なため、その清さから美しい服だと言えます。
アウトドアウエアも同じです。山登りやキャンプなどに行くための服には機能性素材が使われています。冬の山でも暖かく、汗は速乾するので体が冷えない—。こういった機能が第一に使われています。
また都会のビルではなく田舎の景色に合うよう、アースカラーが多く使われます。
続いて【3.表現】の代表的な例が、制服です。警察官の服を着ていれば一発で警察の人だと分かりますし、医者や看護師など医療系の制服も一目瞭然です。
また立場を表す手段の例として、高級感のある服を着ていれば社会的な地位が高い人やお金持ちに見えますし、人となりを表す例は、華やかな服を着れば「私はこういう服が好き♥」とアピールすることになります。
【1.装飾】とは、やたらめったらな派手な服のことではありません。可愛い・かっこいいにも美しさや品の良さがなければならないのです。
派手な服は下品であり【1.装飾】という機能とは言えないため、残念なことに、”人となり”も安っぽく見せてしまいます。
【2.保護】という機能は、これを必要とする重要な場面があります。例えば冬の山に行くのに半そでで行く人はいません。スキーウエアはその例です。
スキー場へ行くのにスーツで行くのは場違いでしょうし、バーべキューやキャンプ場へ行くのにヒールで行くのも同じです、そして危ないです。
最後に【3.表現】という機能は「職業」を表すだけではありません。ご自身が ”何を選んで何を着ているか―” によって、”自分とはどんな人か―”を表す手段となっているのです。これを良く知ることがオシャレには大切だと考えます。
いつも黒を着ている人は、「私は黒が好き、ダークな雰囲気が好き」ということをアピールしています。しかし他人から見たら暗く見えたり、とっつきにくく映っているかもしれません。
いつも丈の長い服を着て腰回りを隠している人は、「私はお尻が大きいのがコンプレックス」と言っているようなものです。隠そうとすればするほど悪目立ちします。
シンプルな服を着れば誰かに不快感を与えず無難に見せることができますし、メイクをばっちり濃い目にする人は、『お化粧品カウンターで働いている人なのかな?』とか、『濃いメイクが好きなんだ』という印象を与えることでしょう。
服には自分が意図している、していないに関わらず、知らずのうちに「自分は何者なのかー」を表してしまっています。
もし日ごろ適当に服を選んでしまっている方は、
上記3つの服の機能を考えて、自分にとって必要な機能はどれなのか?服を選ぶときにどの機能を意識したらよいのか?を考えてみてはいかがでしょうか?
オシャレの基本として【洋服には機能がある】ということを知れば、洋服選びが楽に出来るようになります。
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