2021-08-13
おしゃれな街へ、クラシカルな街へ。旅に出かけたくなるような装いをしたいと思います。
瀟洒とは?
すっきりとしゃれている様子。俗っぽさがなく、あかぬけしていること。
「―な身なり」「―な洋館」
すっきり、洗練、垢抜けている、媚びていない、目立とうとしていない、自然体、自分の軸がある、誰の目も気にしない(気にならない)、クール。そんなイメージのする言葉が、瀟洒です。
で、なぜ旅人の服が瀟洒なのか?ですが、ここでいう旅人とは、つまり旅行へ行くファッション、だと思ってください。
美しい街並みに合わせて、旅のスケジュールにあるTPOに合わせて、動きやすければ最高だからです。
普段からクラシカルに素敵に、動きやすくアクティブに、ちょっとした遊び心とワクワク感をファッション取り入れてみませんか?
旅行へ行くための服を想像すれば、動きやすさがテーマになります。
動きやすい行動力のある服は、お人形さんのように飾り立てるものではないので、「それ、どこに着て行く服?」となりません。
それ、どこに着て行く服?といった飾り立てる服は、私はダサいと思っています。なぜなら生活力がまるで感じないからです。
人は当たり前ですが一生懸命に生きていかなければなりません。よって生活するための服が必要です。生きるための服は、やっぱりカッコいいなと思います。
さて、旅行へ行くときは「歩きやすい靴」を想像すると思います。
また移動の際に車内が寒くないか不安があります。行き先々の温度調節のためにも、「ちょっとした羽織物」が必要です。
旅行には最低限2つのものが必要です。
パーティやレストランでのお食事、ちょっと気張りたいフォーマルなシーンでは必要でしょうが、普段の生活にフォーマルなシーンはさほど出てきません。
普段から仕事に子育てに、その他の趣味等、集中して生きるためにも活動しやすい靴が必要です。細いピンヒールでふわふわとは歩けませんよね。
ちなみに私の場合は、ローファーが常用使いの靴になっています。
ローファーはスニーカーの役割にも、ご近所へのちょっとした買い物にも、都内へお出かけといったヒール代わりにも、すべての役割を担ってくれています。
走ることもできる安定感のあるソール、スッと履けて脱げる気楽な履き口、レザーという艶やかなフォーマル感、どれをとっても私にとっては完璧なのです。
※画像はイメージ
続いて羽織ものとは、つまりジャケットのことです。
気の利いたジャケットを、さっとこなれた様子で羽織りたいものです。
これができればファッション上級者です。上級者?という言い方もなんですが、これが出来ている人は、実際におしゃれだなーと感じます。
ジャケットとの出会いは20年以上も前であるメンズアパレル店員の時に、着こなしたアイテムの1つです。
「大人の男性が、ちょっと飲みに行くときにサッと引っ掛けるジャケットがないと、ダメでしょ。」
このセールストークで、ずいぶんと大人の男性の目の色が変わった様子を見てきました。女性店員に言われたら、大抵の銀座に来られるお客さまには響いたことでしょう。
メンズアパレルの文化は当時の私のファッション概念を基本から叩き直してくれたように思います。
どこかへ気張って出かけたいとき、そして旅のお供にも大人には羽織ものが必須だと思っています。
旅先には、非日常の期待感があります。
旅先のちょっとしたレストランや洒落た街になじむような、そんな気の利いたおしゃれが必要です。
メンズアパレル店員だったころ「大人の羽織もの」と等しく、もう一つ叩き込まれたキーワードがありました。
それが、「大人の遊び心」です。
銀座のお店に居ましたので、お客さまは遊び心のある大人のおしゃれな方が大勢いらっしゃいました。
歌舞伎を見に行く人、お着物をお召しの人、カジノへ行くためのスーツを買いに来る人、どこかの国のセレブリティファミリー、芸能人もたくさんお見えになりました。
突然、見ず知らずのお客さまから歌舞伎のチケットを頂き、愛之助さんの歌舞伎を見にいかせてもらったこともあります。
クラシカルな大人の遊びを間近で見る環境に働かせていただくことで、大人の遊び心、大人の色気、そんなことを学ばせていただきました。
大人の遊び心には、趣味や経験が必要だと考えます。さまざまな経験をすることで狭い視野で物事を考えることがなくなり、器が大きい人になれるのではないか、と考えています。
洒落た大人になりたいです。そのためにも遊び心を常に持ちつづけていたいものです。
あれこれやってみたのち、最後は「品」に到達します。
何か物を選択する際、私が大事にしているものが、「品」です。
エレガント、洗練、気品、自然のような美しさ、知的、行動力、努力、素直な心、ピュアな心、こういった要素が、品を生んでいくと思います。
そのためにも要らないものは捨てなければなりません。要らない考え方、要らないもの、要らない心、汚れた空間。
こういったことから、ミニマルな生活は「品」につながると信じています。
ファッションとは、おしゃれとは、シンプルに「品のある服」で良いのではないかと思うのです。
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