2022-01-23
世の中の世帯収入の平均は、約500万円とあります。うち被服代に使えるのは、年間20万ほど。という数値があります。
このことから平均しておよそ月に1~2万円の予算ということになります。また私が主宰するパーソナルスタイルサロンでお客さまアンケートを実施しても、月1~2万程度という回答が8~9割です。
しかし月1~2万の予算でおしゃれをしようと考えると、かなり酷です。
銀座へ行けば高級ブランドが立ち並ぶビルがたくさんありますね。ジャケットは30~40万、トップスは10万前後、ボトムスは10~15万など、桁一つ多いのです。無理ですね。
では駅ビルはいかがでしょうか?
ジャケットは5~8万、トップスは1~2万、パンツは2万程度です。少し可能性がありますね。でも月1~2万の予算では、1点くらいしか買えません。
世の中、給料は上がらないのに物価は上がっています。
なのにファッション雑誌をはじめ、マスコミは高いものでおしゃれをすることが当たり前のように言ってきます。
洋服の値段の常識っておかしいと思いませんか?
おしゃれをしたいと思えば悲しくなる現実に出会うことがあるはずです。
よくある大手セレクトショップ系やルミネに入っているようなブランド(トゥモローランドやユナイテッドアローズ、IENAなど)では、トップスが1万円、ボトムスは2万円くらいが相場です。
よってコーディネートに3万円がかかることになります。
ただし1か月に1パターンの洋服で過ごすわけにはいきませんから、おそらく最低でも3パターンくらいは揃えます。
すると単純計算で3万円×3=9万円となり、月の予算から7、8万もオーバーしてしまいます。
平均的な収入で高めなブランドで全身揃えるのは無理です。
ならば、プチプラで全身揃えるしかないのでしょうか?
答えはNO。
大人の方がプチプラで全身おしゃれをすると、どうしても安っぽさが目立ってしまいます。誰が見ても素敵!とかおしゃれ!とはいきません。
ではどうすればよいのでしょうか?
まず大切なポイントがあります。
1点あたり1万円以上するトップスを買わない―。ということです。
上に着るものは首や手首周りの油汚れ、脇の汗など直接肌に触れる部分があるため、1度着ると洗わなくてはなりません。
肌に直接触れないカーディガンやニットなどは別として、シャツやブラウス、Tシャツといったものは1度着たら洗うことが多いものです。
着るたびに毎回洗うので素材の劣化が進みやすくなります。素材がデリケートであればクリーニング代もかさみます。
クリーニングはおすすめしない?
ドライクリーニングは水洗いをしないため汗汚れが取れにくいもの。すると汗が黄ばみに変色してしまうこともしばしばです。
クリーニングって高くつくわりにキレイに落ちておらず、場合によっては黄ばみとなってしまうので、とても残念な結果になりがち。個人的にはおすすめしません。
よって、洗える素材を買うことはとても重要なのです。
今は繊維の開発が進み、ウールやシルクも洗えることが常識になっています。購入する際は自宅で洗えるかどうかを品質表示タグで確認すると良いでしょう。
高いものは洗濯がしにくいため、結局着ることをためらってしまいます。せっかく買っても着る回数が少なければコスパは良くありません。
安くて洗える、劣化しにくい丈夫な素材を買うほうが現実的です。
そこでおすすめなのが、ユニクロのトップスです。
トップスに選んでいただきたいのは、たくさん洗えて、丈夫な素材、それなりに見える安っぽくないもの。そして単価が安いこと。
安ければたくさん買えるからとも言えますが、一番の理由は、ボトムスにお金をかけていただきたいからです。
上下のコーディネートで重要視したいのは下です。
ボトムス(パンツまたはスカート)は、全身を服で纏ったときの面積比が3分の2以上になります。
トップスよりボトムスのほうが存在感が大きいので、ボトムスの印象がおしゃれ全体の印象を決めることになります。
ボトムスがチープだと、おしゃれ全体の印象が下がります。トップスに2万円かけたとしても、その見返りはそうでもないのです。
もし2万円の予算があるならば、
このあたりのことは、以下の記事で詳しくご説明しています。
この記事、noteではありがたいことに260以上いいね💛の評価をいただきました。今後もお役に立てる【極論】を発信していきたいと思います。
それから実際の例として、私のコーデもご紹介しておきます。
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いずれもユニクロトップスと良いパンツーといったコーデです。
具体的にはシンゾーンの2万円程度のパンツと、もう一つはちょっと良いものですがステラマッカートニーで10万程度です。
私の例でいうと、まず1年を通して履ける素材にします。2年で3本ほど新調するので、パンツ1年あたりの予算は3万円となります。
数年前に買った古いものを合わせればクローゼットに5,6本あることになり、普段履きや家の中で過ごす、子供と公園に行くときは、古いものを使います。
もし年間12万の予算であれば残りの9万円でトップス代はもちろん、奮発したいコート、靴やバックなどを買うことができます。
毎年買い替える必要のない、長く使えるものであれば、多少高くても予算はまわります。
Q:月1~2万円の予算でおしゃれは可能か?
A:答えはYES。
ただし以下の条件があります。
たったこの2つを気を付ければ、月1~2万円の予算でも誰から見ても素敵と思われるおしゃれをすることができます。
世の中のおかしな常識をやっつけたい、悔しさのあまり深堀りして考えて、たどり着いた方法です。
お金がないなら頭を使うしかない―。それでも品よく堂々とおしゃれをするために、です。
お金がないから頭を使う―。
賢くお金を使って生きるために、いわゆるミニマリストと言われる生活になりました。ですが、特にミニマリストになろうなどと思ったことは一度もありません。
ミニマリストという言葉は浅はかにとらえると、
つまらなく無機質で、
流行にのってしまったかのようにダサいですが、
ミニマリストとは、
です。
よって、
だと考えています。
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