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【子どもの服育】アパレル夫婦が取り組む服育の例

2022-04-02

服をどう選ぶかは、どう生きるかであります。わが子たちが自分の着るものくらい自分で自信を持って選べるよう、教育の一環として【服育】を大切にあつかっています。

わが家の【服育】の背景

われわれ夫婦はファッション業界で仕事をしておりますので、子どもたちは自然と装いの大切さを学んでいるように思います。

現在小学生の子どもたちが洋服に興味を持ち始めたのは、それぞれ保育園のころからでしょうか。

「ほいくえんのせんせいから パパいつもかっこいいねっていわれたよ!」

こんな風に嬉しそうに教えてくれたことがありました。

そのころから親の服装に興味を示し、

「あっ! おかあちゃんのふく あたらしいね? かっこいい! にあってる!」

と声をかけてくれるまでに。

物心ついた頃には、自分の両親は【ファッションの仕事をしている=おしゃれ】という意識が芽生え、洋服は子供たちにとっても自然と生活の一部になっていきました。

いまでは上の子が4年生、下の子は1年生になり(※2022年当時)、自分のものは自分で選ぶ習慣がついています。もちろんちゃんと試着もします。

先日、下の娘が保育園を卒園した際のこと。

卒園式に着るセレモニーワンピースは嫌だと言うので、自分で選ばせたところ、本人は袴をセレクトしました。

https://file001.shop-pro.jp/PA01199/741/1672305/main_image.jpg

実際は園服での参加が必須のため、先走って選んでしまった袴は卒園式ではお預けになってしまいましたが、素敵な写真を撮るきっかけになりました。

また、小学校の入学式の装いにはパンツスーツを選びました。

女の子らしいものが苦手である娘らしい選択です。

日ごろ母親がジャケットを着ていることも影響していると思います。

すべて時間をかけて本人が選びました。

「これにする!」

自信を持って選べるようになった娘の姿に、とても嬉しく思います。

具体的に子どもたちに伝えていること

服育

日頃こんなことを伝えています。

  • 基本的には好きなものを着ていいこと
  • 第一に清潔感が大事であること
  • 相手があるときは敬意を忘れないこと
  • ジェンダー的な差別をしないこと
  • 服は自己表現になるがルールやマナーが重んじられることもあること
  • 必要なものを必要な質で買うこと
  • 欲しいからとすぐに買わないこと
  • 安いからでは買わないこと

また具体的には、

  • ピアノの先生のお宅へ伺う際は、ローファーやバレエシューズを履く(スニーカーで行かない)
  • 服を買う時は自分で選ぶ(自分の好みを磨いたり決断能力を養うため)
  • 選んだ服に責任を持つ(やっぱり気に入らなかったという場合は反省し次につなげる)
  • 寒暖差が激しい季節は羽織物をもって出かける(風邪をひかない、気温調節の大切さを教える)

など。

つまり洋服選びに必要な、

  1. 洋服の基本とマナーを伝える
  2. 服を選ぶセンスを養うための経験を積む

これを服育としています。

【服】は生活に深く関わるもの

服育

服は生きる限り、自分の生活に深く関わるものであります。

『一日に何回も、ファストファッションで買い物するなんて、少しは疑問持てよ。一着の服を選ぶってことは、1つの生活を選ぶってことだぞ。』by 山本耀司

というデザイナー山本耀司さんの言葉をお借りすると、

服をどう選ぶかは、どう生きるかであります。

私も、「ファッションとは自己表現であり人生の一部である。どう生きているか、その生きざまがあらわれるものだ」と考えています。

われわれ夫婦は、わが子たちが自分の着るものくらい自分で自信を持って選べるよう、教育の一環として【服育】を大切にあつかっています。

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