2023-01-26
当サロンで診断した、1stブルベ冬、2ndイエベ春のお客さまについてご紹介します。
混合タイプ、2つのシーズンにまたがっている方は、確かに実際に多くいらっしゃいます。
イエベ春・ブルベ冬の混合とは、イエベとブルベの要素があり清色が得意ということ。つまり、イエベ・ブルベ、黄み・青みに偏らなくてよいということです。
もちろんシーズンを特定することで、なにかと色選びがしやすくなるのですが、色選びをしていくうちに、
『あれ?ブルベ夏と言われたけど、冬も良い気がするな。』
『洋服はブルベが落ち着くけど、メイクにはイエベを取り入れるとイキイキ見えるな。』
ということが出てきます。
そんなときに自分の1つシーズンにとらわれていますと、おかしいな?と不安になったり、良いと思っても取り入れるのをやめてしまったり、、。
これではもったいないですし、色選びに行き詰まってしまうこともあるかもしれません。
ですから、ご自身のパーソナルカラーの範囲をシーズンを特定することで狭く捉えずに、柔軟に広範囲で捉えると、さまざまな調整がしやすくなります。
当サロンでもお客さまの可能性を狭めないよう、イエベ・ブルベの要素を持っている方はしっかりお伝えし、また色の使い方までお伝えするように心がけております。
混合タイプの色の使い方のコツとしては、まずはどちらかのシーズンに軸に置き、好みでもう一方のシーズンをプラスする、というのが鉄則だと思います。
例としては、
など、2ndシーズンの色は、1stシーズンの色にミックスして配色すると上手くいきやすいでしょう。
4Dパーソナルカラー診断とは、色を構成する要素を4つに分類し、各専用ドレープで4の項目を細かく分析していく診断です。
色を構成する4つの項目
1.~4.の項目に分けて診断することで、イエベとブルベの似合う度合いが同じくらい、またはイエベは4割・ブルベが6割といった具合に、その比率が分かりやすくなります。
さて、今回のお客さまの事前情報です。
カラー診断は練習台になったことが6回ほどあり、春、夏、冬各1回、「春と夏の中間」、「春と秋の中間」、「夏と冬の中間」など毎回結果がちがいました。
実際に診断した結果、今回のお客さまは、
そんなお客さまでした。
では、なぜそうなのか?その根拠を以下ご説明します。
今回のお客さまのベースは、まさに半分、半分の方。
ベース分析の具体的な反応は、
というように、どちらの方向性も可となり、とはいえどちらかというとブルーベースに軸を置いたほうが調整がしやすいと判断しました。
その理由は、お客さまの色選びの一番のポイントは清色(クリア感)だったからです。
どういうことかと言いますと、イエベの暖かみのある色は、じつはスプリングの清色であろうと、もたついて見えることがあります。これは「濁色感」とも言い、暖かい色は冷たい色に比べてクリアに見えないのです。
なお、イエベ春が1stにならない理由のもう1つとして、ベージュや茶色でくすんでしまうということがありました。
イエベが得意であれば、ベージュや茶系をベーシックカラーに取り入れてほしいものですが、そのご案内が難しい。
よってブルベ冬を1stにすることで、調整がしやすいということになります。
濁色のマットな質感が良く見える原因は、骨格ウェーブのソフトな質感から、それを引き寄せてしまうから。
濁色はマットな質感に見せますが、それと同じ効果が麻やツイードといった凹凸感、モヘアなど毛足の長い素材などでも得られます。
こちらのお客さまは骨格ウエーブであることから、ソフトな素材で見せるマットさがお似合いのため、濁色を引き寄せてしまうと考えられます。
とはいえパーソナルカラー診断としては、あくまで清色がお得意のため、
上記の方法でマットさを活かすことをおすすめしました。
イエベ・ブルベが半々、清色がお得意と出たため、理論上、ブルベ冬とイエベ春の混合タイプとなります。
そしてクリアさが必須のお客さまですから、よりクリアさが際立つブルベ冬に軸を置いていただき、冷たくなりすぎないよう、適宜イエベ春の色も取り入れるということで着地しました。
ビビットな色は、やや強く感じることもあるでしょうが、素材を弱めることで取り入れが可能ということも納得できました。
以下、お客さまのご感想です。
ウィンターの色でサマー的配色、でもブルベに寄り過ぎないよう適宜イエベの色を配置して調整、という自分の色使いポリシーが決まってスッキリしました☺️
あとは実践あるのみ、頑張ります!
10年ほど前はビビッドトーンはくどいと感じていたのですが、50歳を過ぎて肌の元気がなくなってくると、従来より色彩を強くしてハリとツヤをプラスする必要が出てくるんですね。
素材を吟味して効果的に使えるよう研究していきたいと思います。
ウインターでサマー的な配色をおすすめしたのは、骨格ウェーブのお客さまのためソフトさが素敵だからですね。
例えば、黒×白といったパキッとした配色ではなく、オフホワイト×チャコールグレイといったソフトな配色なども良いでしょう。
またウインターの強い色(ビビットな色)も、意外にもお似合いになることが改めてお分かりいただけました。
肌の力を生き生きと見せたい場合は、高彩度カラーが効果的です。
高彩度カラーをハリの強い素材(例えばサテン)で取り入れると強く感じるものですが、ソフトな素材(例えばシフォン)でしたら、程よくなります。
ウェーブであるお客さまの場合は、服の素材が柔らかめになる傾向にありますから、鮮やかな色を取り入れても問題ないはずです。
まとめると、
混合タイプの色の使い方は、まずどちらかに軸を置き、さまざまな観点から調整していくということが言えると思います。
混合のことで迷っている方に、ぜひ参考になれば幸いです。
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